USCPAは問題演習を何問やればいい?「量」と「復習」の考え方
USCPAの学習を進めていると、「問題演習は何問くらいやれば十分なのか」が気になってきます。ほかの受験生が何千問も解いたという話を聞くと、自分の量が足りているのか不安になる方もいるでしょう。
この記事では、問題演習の「量」をどう考えればよいかを整理します。結論を先に言うと、決まった問題数を目標にするよりも、解いた問題をどれだけ理解し、復習できているかで判断するほうが実用的です。
<この記事の対象者>
・USCPAの問題演習が何問くらい必要か知りたい方
・他の受験生の演習量と比べて不安になっている方
・自分に合った演習量の決め方を知りたい方
結論:問題数より「解き直して説明できるか」で判断します
問題演習の量は、解いた問題数ではなく、「解き直したときに正解できて、理由も説明できる問題がどれだけあるか」で見るのが実用的です。そのうえで、目標とする問題数は、試験日までの残り時間から逆算して決めます。
「この問題数をこなせば十分」という公式な基準は見当たりません
AICPAの公式情報を確認した範囲では、試験に合格するために推奨される問題演習数は示されていませんでした。予備校や体験談のブログでは、さまざまな数字が語られていますが、学習環境や元の知識、使う教材によって前提が異なります。他人の数字をそのまま目標にすると、ペースがずれる原因になります。
演習の「量」を見る3つの視点
| 見方 | 分かること | 注意点 |
|---|---|---|
| 解いた問題数 | 取り組んだ量 | 理解できているかは分からない |
| 解き直して正解できた問題数 | 定着している範囲 | 解き直しのタイミングで結果が変わる |
| 理由を説明できた問題数 | 理解の深さ | 記録に手間がかかるため、勘で当たった問題に絞って確認すると続けやすい |
問題数だけを追うと、演習は進んでいるのに理解が追いついていない、という状態になりやすくなります。
演習量を決める手順
- 試験日までの残りの週数を確認する
- 1週間に問題演習へ使える時間を見積もる
- 問題1問あたりにかかる時間(解く時間+確認する時間)を、実際に数日計って把握する
- 解き直しの時間も含めて、こなせる問題数を計算する
- 単元ごとに配分し、進み具合を週単位で確認する
計算のイメージを、仮の数字で示します。これは例であり、推奨する数字ではありません。
計算の例(仮定)
・問題演習に使える時間:週5時間 × 12週間 = 60時間(3,600分)
・1問あたりの時間(解く+確認):6分と仮定
・こなせる問題数:3,600分 ÷ 6分 = 600問分
・そのうち3分の1を解き直しに使うとすると、新しく解く問題は約400問、解き直しは約200問
このように、自分の時間から逆算すると、「何問が目標か」ではなく「この時間でどこまで丁寧に回せるか」が見えてきます。
演習量が足りているかの見分け方
- 単元ごとの正答率が、解き直しで上がっているか
- まだ手をつけていない単元が残っていないか
- 初めて見る形式の問題でも、理由を考えて答えを絞れるか
解いた数が増えても、これらが変わらないときは、量を増やす前に、解説の確認や解き直しの方法を見直したほうがよいサインです。
研究から分かること
問題を解く練習の効果については、Dunlosky らのレビュー(2013年)が、練習テストと間隔をあけた学習は有用性が高いと整理しています。また、Karpickeらの2008年の研究は、繰り返し思い出す練習が後の記憶に効果的だったと報告しています。Rowlandの2014年のメタ分析も、テストによる学習効果が広く確認されていることを整理しています。
これらは、問題を解く・思い出す練習が有効であることを示していますが、「何問解けばよいか」という具体的な数字を示すものではありません。また、主に大学生などを対象にした研究で、USCPA受験生に限ったものでもありません。量の目安は、研究ではなく、自分の学習時間と理解度から決めることになります。
問題集の選び方については、USCPAの洋書・問題集はどれがいい?Wiley、Becker、Gleim、Roger?で解説しています。
よくある質問
Q. 1日に何問解けばよいですか?
A. 決まった数字はありません。1日に使える時間と、1問あたりの所要時間(確認込み)から決めます。まずは数日間、実際の所要時間を計ることから始めてください。
Q. 問題集を最後まで全部解かないと不安です。
A. 全問を解くかどうかよりも、単元ごとの理解度を確認できているかが大切です。時間が足りない場合は、正答率の低い単元の解き直しを優先するほうが、効果を見込みやすいと考えられます。
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参考にした情報
- Dunlosky, J. et al. (2013). Improving Students' Learning With Effective Learning Techniques. Psychological Science in the Public Interest.
- Karpicke, J. D., & Roediger, H. L. (2008). The critical importance of retrieval for learning. Science.
- Rowland, C. A. (2014). The effect of testing versus restudy on retention: a meta-analytic review of the testing effect. Psychological Bulletin.
まとめ:演習量は「時間から逆算」し、「理解と復習」で確認します
USCPAの問題演習に、決まった必要問題数は示されていません。試験日までの時間から演習量を逆算し、単元ごとの正答率や、解き直して説明できるかで確認していくのが実用的です。まずは、1問あたりの所要時間を数日計ってみてください。



