同じ問題集を繰り返し解いていると、問題文を見ただけで答えが浮かぶようになってきます。正答率は上がっているのに、「本当に理解できているのだろうか」「新しい問題が出たら解けないのでは」と不安になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、問題と答えをセットで覚えてしまう状態を防ぎ、理解できているかを確認する方法を解説します。

<この記事の対象者>
・同じ問題を解くうちに、答えを覚えてしまっている方
・正答率は上がっても、理解できている自信がない方
・「理解したつもり」を避ける確認方法を知りたい方

結論:「なぜその答えになるか」を説明できるかで確認します

答えを覚えてしまうこと自体は、繰り返し学習の中で自然に起こります。問題は、それを「理解できた」と取り違えてしまうことです。答えが分かるかではなく、「なぜその答えになるのか」「条件が変わったらどうなるのか」を説明できるかで、理解を確認します。

答えを覚えてしまうと起きること

問題文の一部や選択肢の並び、数字の見た目から答えを思い出している場合、その問題に限れば正解できます。しかし、条件が少し変わった問題や、別の形式で問われる同じ論点では、答えを導けないことがあります。演習での正答率が、実際の理解度より高く出てしまう点にも注意が必要です。

理解できているか確認する4つの方法

1. 答えの前に、理由を口に出す

問題を見て答えが浮かんだら、選ぶ前に「なぜそうなるのか」を一言で言ってみます。理由が出てこないなら、答えだけ覚えている可能性があります。

2. 条件を1つ変えて考える

「この金額が変わったら答えはどうなるか」「この条件がなかったらどうか」と、条件を1つ変えて考えてみます。答えの変化を予測できるなら、仕組みを理解している可能性が高くなります。

3. 他の選択肢が正解になる条件を考える

間違いの選択肢について、「どんな条件なら、これが正解になるか」を考えます。選択肢ごとの違いを説明できると、知識がつながります。

4. 同じ論点の別の問題で確認する

同じ論点を扱う、まだ解いていない問題を解いてみます。初めて見る問題で、理由を考えながら答えを導けるかが、理解の確認になります。

確認の流れ

状態確認方法次の行動
答えは浮かぶが、理由が言えない方法1解説とテキストで理由を確認し直す
理由は言えるが、条件が変わると自信がない方法2・3変形パターンを整理する
その問題では説明できる方法4別の問題で確かめる

研究から分かること

Bjorkらのレビュー(2013年)は、学習者が、内容にすらすら触れられる感覚(流暢さ)に左右されて、自分の理解度を正確に判断しにくいことを整理しています。また、Karpickeらの2008年の研究では、学生が予測した自分の成績と、実際の成績に相関が見られなかったことも報告されています。

「答えがすぐ浮かぶ」という感覚は、必ずしも理解できている証拠ではない、と考える手がかりになります。ただし、これらの研究は主に大学生などを対象にしたもので、USCPA受験生に限った結果ではありません。答えを覚えることが問題だと断定するものでもありません。

よくある質問

Q. 答えを覚えるのは、悪いことですか?

A. 悪いことではありません。繰り返し解けば、答えが記憶に残るのは自然です。ただ、その状態を理解と混同しないよう、上の確認方法で理由を説明できるかを見ておくと安心です。

Q. すべての問題で理由を確認する必要がありますか?

A. すべてでなくて構いません。答えがすぐ浮かんだ問題や、勘で当たった問題など、確認の優先度が高いものに絞ると続けやすくなります。

答えの暗記で終わらせない演習へ。

e-study CPAでは、解説で選択肢ごとの理由を確認しながら問題演習を進められます。

①
学び方を選ぶ
e-study CPAの学習モード選択画面。カテゴリ別に解く、ランダムに解く、模試を受ける、復習する(間違えた問題・保存した問題・模試の結果)が表示されている
カテゴリ別・ランダム・模試・復習から選択
②
問題を解く
e-study CPAの問題演習画面。英語の問題文と選択肢の下に、日本語訳が表示されている
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③
解説で理解する
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6科目
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参考にした情報

まとめ:答えではなく、理由を説明できるかで確かめます

答えを覚えてしまうことは自然ですが、それを理解と取り違えないことが大切です。理由を口に出す、条件を変える、別の問題で確かめる、といった方法で、「理解したつもり」を防いでいきましょう。