USCPAの勉強時間は確保しているのに、思ったほど進まない。その原因の1つに、机に向かっている時間の中に紛れ込む、「見えない無駄時間」があります。1回は数十秒から数分でも、積み重なると無視できない量になる可能性があります。

この記事では、そうした無駄時間の種類を分解し、仮の数字を使った計算で「積み重なるとどうなるか」のイメージを示します。あわせて、自分の無駄時間を測る方法を解説します。なお、記事中の数字はすべて仮定の例であり、実測値やUSCPA受験生の平均ではありません。

<この記事の対象者>
・勉強時間の割に、進んでいる実感が薄い方
・学習中の無駄な時間が、どこにあるのか知りたい方
・自分の無駄時間を、測って把握したい方

結論:無駄時間は「小さな停止」の積み重ねで、量は人によって違います

見えない無駄時間の正体は、迷う・探す・切り替える・調べる・中断されるといった、1回ごとは小さな「停止」の積み重ねです。その量は人によって異なるため、平均値をあてにせず、自分の学習で測って把握するのが確実です。

無駄時間を6つに分解する

種類 具体例
開始前の迷い 今日は何をやるか決めるのに時間がかかる
教材の探索・切り替え 教材を探す、複数の教材や画面を行き来する
調べ物 単語や用語を調べて、元の問題に戻るまで時間がかかる
中断 通知や連絡の確認で手が止まり、再開に時間がかかる
復習対象の探索 間違えた問題を探し直す
過剰な整理作業 ノートの書き写しや記録の整形に時間をかけすぎる

仮の数字で考える:積み重なるとどうなるか

以下は、イメージをつかむための仮の計算です。各項目の回数や時間は、説明のために置いた仮定であり、実際のデータではありません。

種類(仮定) 1回の時間(仮) 回数(仮) 合計
開始前の迷い 2分 1回 120秒
教材の探索・切り替え 30秒 3回 90秒
調べ物 40秒 5回 200秒
中断 30秒 4回 120秒
復習対象の探索 1分 1回 60秒
合計 590秒(約10分)

この仮定のとおりなら、1回の学習セッションで約10分が失われることになります。さらに、これが仮に毎日続くとすると、10分×30日で約300分(5時間)になります。あくまで仮の計算ですが、小さな停止でも積み重なると、まとまった時間になりうる、というイメージはつかめます。

自分の無駄時間を測る方法

1週間ほど、次のように記録すると、自分の傾向が見えてきます。細かく測る必要はなく、概算で構いません。

  1. 学習を始めた時刻と、終えた時刻を記録する
  2. 途中で手が止まった場面と、おおよその時間(数十秒、1〜2分など)をメモする
  3. 止まった場面を、上の6種類に分ける
  4. 1週間後に、種類ごとの合計を出す

最も多かった種類が、最初に手を入れる対象です。減らし方の基本的な考え方は、種類ごとに整理できます(例:開始前の迷いには、前日に次のタスクを決める)。

研究で確認できること、できないこと

作業の中断については、Markらの2008年の研究で、中断された作業を人は短い時間で終わらせようとする一方、ストレスや焦りが増えることが報告されています。中断が作業に影響を与えうることを示す研究ですが、学習中の「探す・迷う・調べる」といった時間ロスの大きさを測ったものではありません。

私が確認した範囲では、USCPA受験生の学習中の無駄時間を測定した研究や統計は見当たりませんでした。したがって、この記事で示した数字は、平均や標準を示すものではなく、あくまで自分で測るための考え方の例です。

よくある質問

Q. 「1日10分」は、多くの人に当てはまる数字ですか?

A. いいえ。この記事の10分は、計算のイメージを示すために置いた仮定の数字です。実際の量は、学習環境や習慣によって人それぞれ異なります。

Q. 無駄時間は、ゼロにできますか?

A. 完全にゼロにするのは難しく、その必要もありません。自分の学習で最も多い種類から、減らせるところを1つ選んで手を入れるだけでも、学習に使える時間は増えます。

参考にした情報

まとめ:まず自分の無駄時間を、1週間測ってみます

USCPA学習の見えない無駄時間は、迷う・探す・調べる・中断されるといった小さな停止の積み重ねです。量は人によって違うため、まずは1週間、手が止まった場面と概算の時間を記録し、最も多い種類から減らしてみてください。