USCPAの学習では、勉強時間を確保するだけでなく、その時間をどう使うかが結果を左右します。同じ時間を使うなら、迷う時間や、効果の薄い進め方に使う時間を減らし、1分でも多く「理解と定着」に使いたいところです。

この記事では、USCPAの学習効率を上げるための全体設計を、4つの領域に分けて整理します。個別の論点は概要にとどめ、全体像をつかむことを目的にしています。

<この記事の対象者>
・USCPAの学習効率を、全体的に見直したい方
・何から改善すればよいか、優先順位を知りたい方
・限られた時間で、合格までの学習を設計したい方

結論:「詰まっている所」から、4つの領域を整えます

学習効率は、勉強法を1つ変えれば解決するものではありません。学習の外側の無駄を減らし、問題演習を回し、復習で定着させ、記録で調整する、という4つの領域のうち、自分がいちばん詰まっている所から手を入れるのが現実的です。

学習効率の全体設計:4つの領域

USCPAの学習効率を上げる全体設計の図解。無駄を減らす、演習を回す、復習で定着、記録で調整の4つの領域

領域1:学習の外側の無駄を減らす

机に向かってから何をやるか迷う、教材を探す、単語を調べて流れが止まる、といった「勉強以外の時間」を減らす領域です。作業の中断については、Markらの2008年の研究で、中断された作業を人は短い時間で終えようとする一方、ストレスや焦りが増えることが報告されています。前日に次のタスクを決める、調べる語の基準を決めておく、といった工夫が有効と考えられます。

領域2:問題演習を「思い出す練習」にする

Dunlosky らのレビュー(2013年)は、練習テストと間隔をあけた学習の有用性が高いと整理しています。Rowlandの2014年のメタ分析では、思い出す形式のテストのほうが、選択肢から選ぶ形式よりも効果が大きい傾向があるとされます。選択問題でも、選択肢を見る前に自分の答えを考え、解いた後は正解と全選択肢の理由まで確認する進め方が、この考え方に沿います。

領域3:復習で定着させる

復習は、全問を均等に見直すのではなく、間違えた問題や自信のなかった問題に絞ります。読み直すより、解説を見ずに解き直すほうが効果的とされます(Karpickeら、2008年)。解き直しは、間隔をあけて行うのが基本で(Cepedaら、2006年)、同じ問題を繰り返し間違える場合は、理解の浅さ・読み違い・概念の混同など、原因を分けて対策を選びます。

領域4:記録で調整する

学習者は、自分の理解度を感覚で判断しにくいことが指摘されています(Bjorkら、2013年)。単元名・正誤・自信度を最小限の形で記録し、単元別の傾向から弱点を見つけ、模試の結果も「スコア→弱点→次の行動」につなげます。また、人は課題の所要時間を短く見積もりやすい(Buehlerら、1994年)ため、計画は実績の記録で見直します。

土台となる2つの視点

社会人の時間設計

実際に使える時間を把握し、平日と休日で役割を分けます。「いつ・どこで・何を」を事前に決めておく方法は、目標の達成に中程度から大きな効果があったと整理されています(GollwitzerとSheeran、2006年)。忙しい週の最低ラインも決めておくと、学習が途切れにくくなります。

英語との付き合い方

英語は、試験で使われる語彙や問題文の言い回しに絞り、演習と並行して伸ばします。文章中の知っている単語の割合と読解の理解度にはほぼ直線的な関係がある(Schmittら、2011年)ため、頻出の語を優先する意味があります。試験に必要な英語力の水準は、英語力ゼロでも大丈夫?USCPA合格に必要な英語力を参考にしてください。

今日から始める3ステップ

  1. 今の学習で、いちばん詰まっている場面を1つ選ぶ(迷う・解き直せない・弱点が見えない、など)
  2. その場面に対応する領域から、1つだけ工夫を試す
  3. 1週間後に、詰まりが減ったかを記録で確認する

独学の進め方は米国公認会計士って独学でなれるの?【USCPA】、教材の選び方はUSCPAの洋書・問題集はどれがいい?Wiley、Becker、Gleim、Roger?で解説しています。

研究についての注意

ここで紹介した研究は、主に大学生や一般の人を対象にしたものです。USCPA受験生に限った結果ではなく、特定の時間短縮や合格を保証するものでもありません。研究は考え方の手がかりとして、自分の学習に合わせて調整してください。

よくある質問

Q. 全部の領域を、同時に見直す必要がありますか?

A. 必要ありません。いちばん詰まっている領域から1つだけ手を入れ、効果を確かめながら進めるほうが、続けやすく、変化も分かりやすくなります。

Q. 何から始めるのがおすすめですか?

A. 迷ったときは、問題を解いた直後に「単元名・正誤・自信度」を記録するところから始めると、その後の復習や弱点の把握に役立ちます。

独学の問題演習を、もっと進めやすく。

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①
学び方を選ぶ
e-study CPAの学習モード選択画面。カテゴリ別に解く、ランダムに解く、模試を受ける、復習する(間違えた問題・保存した問題・模試の結果)が表示されている
カテゴリ別・ランダム・模試・復習から選択
②
問題を解く
e-study CPAの問題演習画面。英語の問題文と選択肢の下に、日本語訳が表示されている
日本語訳を確認しながら英文問題を演習
③
解説で理解する
e-study CPAの回答後の解説画面。正解、30秒解説、選択肢の理由、試験で覚えるポイントが日本語で表示されている
解説・選択肢の理由・試験ポイントを確認
6科目
対応
1,696問
収録
ブラウザ
ですぐ学習
AUD・FAR・REG・BAR・ISC・TCP

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参考にした情報

まとめ:詰まっている所から、1つずつ整えます

USCPAの学習効率は、学習の外側の無駄を減らし、問題演習を思い出す練習にし、復習で定着させ、記録で調整することで高められます。すべてを一度に変えず、いちばん詰まっている所から1つ試し、1週間後の変化を確かめてみてください。