USCPAを目指すとき、「先に英語を勉強してから会計に入るべきか」「英語と会計は別々に勉強すべきか」と迷う方は多いはずです。英語に苦手意識があるほど、英語の勉強を独立した大きな課題として考えてしまいがちです。

この記事では、USCPAの学習における英語学習の位置づけと、会計の学習と並行して英語を伸ばす方法を整理します。試験に必要な英語力の水準そのものについては、別の記事で解説しています。

<この記事の対象者>
・USCPAの学習と英語学習の関係に迷っている方
・英語を先に完成させるべきか悩んでいる方
・限られた時間で、会計と英語を両方伸ばしたい方

結論:英語は「別枠」にしすぎず、演習と並行して伸ばします

英語学習を、会計の学習とは切り離した大きな課題にすると、時間も気持ちも重くなりがちです。英語を先に完成させようとするのではなく、問題演習や解説で出会う「試験で使われる英語」を教材にして、会計の学習と並行して伸ばす考え方が、続けやすい進め方です。

2種類の英語を分けて考える

種類 内容 優先度の考え方
試験で使われる英語 会計・監査などの専門用語、問題文で繰り返し使われる表現や条件の言い回し 問題演習の中で優先的に身につける
一般的な英語 ニュース、会話、日常の読み書きなど 学習時間に余裕があるときの補助として位置づける

試験に出る英語は、会計・監査などの専門用語や、問題文の決まった言い回しに偏っていると考えられます。一般的な英語力を高めることが目的でなければ、まずは試験で使われる英語に絞って伸ばすほうが、時間を有効に使えるはずです。

会計学習と英語学習を並行する5つの方法

  1. 演習中に出た語を語彙メモに残す:解答に関わる語や、何度も出る語に絞って記録します
  2. 解説を英語のまま読む:正解の理由に関わる部分に絞って読み、要点を日本語で一言まとめます
  3. 問題文の型に慣れる:条件や限定語の言い回しに印をつけ、繰り返し出る型を把握します
  4. 語彙は思い出す練習で定着させる:週に1回程度、意味を隠して思い出します
  5. 一般的な英語は別枠で補助にする:通勤時間など、無理のない範囲で取り入れます

英語を補強すべきかの判断

状況 可能性が高い原因 方向性
内容は分かるが、読むのに時間がかかりすぎる 英語の読解の負担 問題文の型と語彙を優先的に補強する
英文は読めるが、内容の意味が分からない 会計の知識・前提の不足 日本語のテキストなどで内容を先に理解する
知らない単語が多く、演習が止まる 語彙の不足 頻出語を優先して調べ、語彙メモで定着させる

原因が英語なのか会計の知識なのかを切り分けると、英語に使う時間を必要な分にとどめられます。

研究から分かること

Schmittらの2011年の研究では、文章の中で知っている単語の割合と、読解の理解度の間に、ほぼ直線的な関係があると報告されています。また、Karpickeらの2008年の研究は、外国語の単語学習で、思い出す練習の繰り返しが後の記憶に効果的だったと報告しています。試験で頻出の語を優先し、思い出す練習で定着させる、という進め方は、これらの知見と整合します。

ただし、これらは一般的な英語読解や外国語の単語学習を対象にした研究で、USCPAの試験文章に限った結果ではありません。考え方の参考にとどめてください。

試験で求められる英語力の水準については、英語力ゼロでも大丈夫?USCPA合格に必要な英語力を、洋書・問題集を使う意味についてはUSCPA試験勉強に洋書は不要?を参考にしてください。

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よくある質問

Q. 英語と会計の時間配分は、どのくらいがよいですか?

A. 決まった比率はありません。まずは演習を中心に進め、読むのに時間がかかる、単語で止まる、といった場面が続くときに、英語の補強に時間を回すという形が実用的です。

Q. 英語が苦手で、並行するのが負担に感じます。

A. 最初から解説をすべて読もうとせず、正解の理由に関わる部分だけに絞ります。慣れてきたら、読む範囲を少しずつ広げてください。会計の内容が理解できていれば、英語の負担は下がりやすくなります。

参考にした情報

まとめ:英語は「試験で使う英語」に絞り、演習と並行して伸ばします

USCPAの英語学習は、会計の学習から切り離さず、試験で使われる英語に絞って演習と並行して伸ばすのが基本です。原因が英語か会計かを切り分けながら、必要な分だけ英語を補強していきましょう。