USCPAの復習方法|間違えた問題を効率よく定着させるには
USCPAの問題演習を進めていると、間違えた問題をどう復習すれば定着するのか、迷う場面が出てきます。全部の問題を同じように見直していると時間が足りませんし、解説を読んで「分かった」と感じても、後で同じ問題を間違えることがあります。
この記事では、間違えた問題や自信のなかった問題を中心に、効率よく定着させる復習の考え方と進め方を解説します。
<この記事の対象者>
・問題演習をしているが、復習のやり方に自信がない方
・解説を読んで理解したつもりでも、また間違えてしまう方
・限られた時間で、復習の優先順位をつけたい方
結論:復習は「弱点に絞って、解き直す」のが基本です
復習の時間は有限です。全問を均等に見直すのではなく、間違えた問題や自信のなかった問題に絞り、読み直すのではなく解き直すことが、定着させる基本の考え方になります。
最初に「自信度」もメモしておく
問題を解いたときに、正解・不正解だけでなく、答えにどのくらい自信があったかも簡単にメモしておきます。すると、復習の優先度を次のように分けられます。
| 結果 | 自信 | 復習の考え方 |
|---|---|---|
| 不正解 | あった | 最優先。思い込みの可能性があるため、理由を丁寧に確認する |
| 不正解 | なかった | 知識が不足している可能性が高い。解説と該当箇所を確認して解き直す |
| 正解 | なかった | たまたまの可能性がある。理由を説明できるか確認する |
| 正解 | あった | 優先度は低い。時間があるときに間隔をあけて確認する |
復習の基本の流れ

大切なのは、4番目の「解き直す」です。解説を読んで納得した直後は理解した気になりますが、実際に思い出せるかは、時間をあけて解き直してみないと分かりません。
読み直すより、解き直す
思い出す練習の効果を調べた研究があります。Karpickeらの2008年の研究では、一度思い出せた内容をさらに読み直しても、後の記憶には効果が見られなかった一方、繰り返し思い出す練習は大きな効果があったと報告されています。また、Dunlosky らのレビュー(2013年)でも、練習テストと間隔をあけた学習は有用性が高い方法と整理されています。
なお、これらの研究は主に大学生などを対象にしたものです。USCPA受験生に限った結果ではないため、考え方の参考として受け止めてください。
解き直しは、少し間隔をあけて行う
間隔をあけた学習の効果は、Cepedaらの2006年のレビューで、多数の実験を整理して報告されています。たとえば、当日に一度確認し、数日後、さらに1〜2週間後に解き直す、といった形が一例です。最適な間隔は、いつまで覚えておきたいかによって変わるとされているため、固定の日数にこだわらず、試験日から逆算して調整します。
解説を確認するときのポイント
選択問題では、間違った選択肢に触れることで、誤った内容を覚えてしまうことがあると指摘されています。Butlerらの2008年の研究では、正解のフィードバックがあると、この悪影響が減ることが報告されています。つまり、解いたあとに正しい答えと理由を確認することが大切です。
また、Butterfieldらの2001年の研究では、強い自信をもって間違えた内容ほど、正しい答えを知ると訂正されやすい傾向があると報告されています。自信をもって間違えた問題は、正解を確認するチャンスと考えられます。
よくある質問
Q. 間違えた問題を書き写した「ミスノート」は作るべきですか?
A. 作る場合は、書き写す作業自体に時間がかかりすぎないよう注意してください。ノートを見返すだけでなく、問題を解き直して確認できる形にしておくほうが、思い出す練習につながります。
Q. 正解した問題は復習しなくてよいですか?
A. 自信をもって正解した問題は、優先度を下げて構いません。ただし、自信がなく偶然当たった可能性のある問題は、理由を説明できるか確認しておくと安心です。
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参考にした情報
- Karpicke, J. D., & Roediger, H. L. (2008). The critical importance of retrieval for learning. Science.
- Dunlosky, J. et al. (2013). Improving Students' Learning With Effective Learning Techniques. Psychological Science in the Public Interest.
- Cepeda, N. J. et al. (2006). Distributed practice in verbal recall tasks: a review and quantitative synthesis. Psychological Bulletin.
- Butler, A. C., & Roediger, H. L. (2008). Feedback enhances the positive effects and reduces the negative effects of multiple-choice testing. Memory & Cognition.
- Butterfield, B., & Metcalfe, J. (2001). Errors committed with high confidence are hypercorrected. Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition.
まとめ:復習は「絞る」「解き直す」「間隔をあける」
USCPAの復習は、全問を均等に見直すのではなく、間違い・自信のなかった問題に絞り、解説で理由を確認したうえで、間隔をあけて解き直すのが基本です。まずは次の演習から、解いた直後に自信度をメモする習慣を始めてみてください。
使う問題集の選び方は、USCPAの洋書・問題集はどれがいい?Wiley、Becker、Gleim、Roger?で解説しています。



