USCPAで同じ問題を何度も間違える5つの原因と対策
解説を読んで理解したはずなのに、しばらくして同じ問題を解くと、また間違えてしまう。USCPAの問題演習では、こうした経験をする方が少なくありません。
同じ問題を繰り返し間違えるのには、たいてい理由があります。この記事では、その原因を5つに分けて整理し、それぞれの対策を解説します。
<この記事の対象者>
・解説を読んだのに、同じ問題をまた間違えてしまう方
・復習しているのに、正答率が伸びにくい方
・間違いの原因をどう調べればよいか知りたい方
結論:まず「なぜ間違えたか」を原因別に分類します
同じ問題を間違えるときに、闇雲に解き直しを増やしても効果は限られます。「間違いの原因が何か」を先に分類し、原因に合った対策を選ぶことで、同じミスを減らしやすくなります。
原因を見つけるための3つの質問
- 解説を読んで、正解の理由を自分の言葉で説明できるか
- 問題文や選択肢の、どの部分で判断が分かれたか
- 前回の解き直しから、どのくらい間があいたか
この3つに答えるだけでも、原因の見当がつきます。
同じ問題を間違える5つの原因と対策
原因1:解説を「読んだ」だけで、理由を説明できない
解説を読んで納得した感覚と、自分で説明できる状態は別物です。対策:解説を閉じて、正解の理由を自分の言葉で一言で言ってみます。言えない場合は、理解が浅いままです。
原因2:問題文の条件や限定語を読み違えている
「〜以外」「最も可能性が高い」といった限定や、金額・期間などの条件を見落とすと、知識があっても間違えます。対策:問題文で判断を分ける語や条件に印をつけ、次に同じパターンが出たときに確認する習慣をつけます。英文の読み方については、英語力ゼロでも大丈夫?USCPA合格に必要な英語力も参考になります。
原因3:似た概念を混同している
名前や内容が似ている用語・処理を取り違えて間違えるケースです。対策:混同している2つを並べて、違いを一覧にまとめます。どの条件のときにどちらが適用されるかを整理しておくと、判断しやすくなります。
原因4:前提となる基礎知識が抜けている
解説の中に、そもそも理解できない用語や前提が含まれている場合です。対策:その問題単体の復習ではなく、前提となる単元のテキストに戻って理解を補います。
原因5:解き直しのタイミングと方法が合っていない
間違えた直後に、すぐ解き直して正解しても、時間が経つと忘れていることがあります。対策:解き直しは、直後だけでなく少し間隔をあけて行い、解説を見ずに答えられるかを確認します。
対策を試す順番
5つを一度に対策しようとせず、次の順で確認していくと効率的です。
| 順番 | 確認すること | 当てはまるとき |
|---|---|---|
| 1 | 正解の理由を、解説なしで説明できるか | 説明できない→原因1・4を疑う |
| 2 | 問題文の条件を、正しく読めていたか | 読み違い→原因2 |
| 3 | 似た概念を取り違えていないか | 混同→原因3 |
| 4 | 解き直しの間隔や方法は適切か | 直後だけ→原因5 |
研究から分かること
Butterfieldらの2001年の研究では、強い自信をもって間違えた内容は、正しい答えを知ると訂正されやすい傾向があると報告されています。自信をもって間違えた問題ほど、理由を確認するチャンスと考えられます。また、Bjorkらのレビュー(2013年)は、学習者が「読んで分かった感じ」に左右され、自分の理解度を正確に判断しにくいことを整理しています。原因1のように、説明できるかを確かめる意味は、ここにあります。
解き直しの間隔については、Cepedaらの2006年のレビューが、間隔をあけた学習の効果を多数の実験から整理しています。ただし、これらの研究は主に大学生などを対象にしたもので、USCPA受験生に限った結果ではありません。原因の分類は、考え方の整理として活用してください。
よくある質問
Q. 原因が1つに絞れないときはどうしますか?
A. 複数が重なっていることもあります。まずは、最も対策しやすいもの(例:条件に印をつける)から1つ試し、結果が変わるかを確認してみてください。
Q. 何回間違えたら、テキストに戻るべきですか?
A. 決まった回数はありません。解説を読んでも理由が理解できないときが、テキストに戻るサインです。回数よりも「なぜ間違えたか」で判断してください。
間違えた問題を、そのままにしない。
e-study CPAでは、解説で選択肢の理由を確認し、間違えた問題をあとから解き直せます。
参考にした情報
- Butterfield, B., & Metcalfe, J. (2001). Errors committed with high confidence are hypercorrected. Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition.
- Bjork, R. A., Dunlosky, J., & Kornell, N. (2013). Self-Regulated Learning: Beliefs, Techniques, and Illusions. Annual Review of Psychology.
- Cepeda, N. J. et al. (2006). Distributed practice in verbal recall tasks: a review and quantitative synthesis. Psychological Bulletin.
まとめ:同じ間違いは、原因を分けると減らしやすくなります
同じ問題を繰り返し間違える原因は、理解の浅さ、条件の読み違い、似た概念の混同、基礎の抜け、解き直しの方法、の5つに整理できます。まずは次に間違えた問題で、上の3つの質問に答えて、原因を1つ特定してみてください。



