私が学生の頃は英検やTOEICが主流で、TOEFLなんて聞いたことがありませんでした。
しかし、2020年度にはセンター試験にTOEFLテストが導入され、また海外の大学に入学するには必須の試験となります。海外留学先のカリキュラムについていけるという英語力の証明です。社会人の方にとっては社内でのキャリアアップに活用でき他者と差をつけることができる試験です。
そんなTOEFLですが、未だ日本では活用できる情報が少なく、一体何点とったらいいのか、平均はどのくらいなんだと情報収集をしている方も多いと思います。何点をとるためには、と具体的な目標を持つことで学習計画をより効果的に立てることができると思います。
今回はそんな方々に向けて、TOEFLスコアの平均点についてご紹介したいと思います。
<この記事の対象者>
・TOEFLスコアの構成を知りたい
・TOEFLスコアの平均点(世界・日本)を知りたい
・TOEFLスコアの世界ランキング、日本の順位が知りたい
平均を知る前にスコア構成を確認しよう
まずTOEFL iBTテストのスコアの構成は以下となっており、満点は120点となります。
Readingスコア | 0−30 |
Listeningスコア | 0−30 |
Speakingスコア | 0−30 |
Writingスコア | 0−30 |
トータルスコア | 0ー120 |
配点は各セクション30点ずつとなっています。受験者それぞれにセクションごとで得意不得意があると思いますが、一つのセクションで万が一0点だとしても他のセクションで満点をとればトータル90点のハイスコアとなり、バランスよく全てで点数をとる必要はありません。
TOEFLは英検のように何点以上で合格というものではなく、点数が高ければ高いほど英語力があると証明できるものになっています。
日本人のTOEFLスコア平均はいくつ?
続いて日本人のTOEFL平均は何点なのでしょうか?ETSサイトより発表されている最新資料(2020年現在非公開になっています)によると日本人の平均点は以下となっています。
Readingスコア | 18 |
Listeningスコア | 18 |
Speakingスコア | 17 |
Writingスコア | 18 |
トータルスコア | 71 |
日本人の平均点は71点です。
なんとアジア圏で最下位グループではないですか。。
(参考:シンガポール98点、インド95点、中国80点、韓国84点)
現在は英語の教育に力を入れたり、大学入試にTOEFLを導入するなど改善を見せているものの、かなり遅れをとっていることがよくわかりますね。日本人がまだTOEFL試験の形式に慣れていない、受験者数が少ないというのも一つの要因かと思います。
TOEFLスコアの世界平均は?2019年国別ランキング発表!日本人の順位は?ライバルは世界です
では世界の猛者達のTOEFLスコアは何点なのでしょうか。世界平均を見てみましょう。(ETSサイトで公表された2019年のデータを引用していますが、2020年現在非公開となっています)
【世界平均(高校生レベル)】
Readingスコア | 17.4 |
Listeningスコア | 18.5 |
Speakingスコア | 19.8 |
Writingスコア | 19.6 |
トータルスコア | 75 |
【世界平均(大学院入学レベル)】
Readingスコア | 22.1 |
Listeningスコア | 21.6 |
Speakingスコア | 21.1 |
Writingスコア | 21.3 |
トータルスコア | 86 |
海外の大学院を目指すのであれば最低でもこれくらいは必要ということがわかりますね。こちらの点数でもわかるように、そもそも満点を取るのは奇跡に近いような難易度のようです。
続いて世界ランキングではどの国が点数が高いのでしょうか?
1位・・・アイルランド 101点
2位・・・オーストラリア 100点
3位・・・オランダ、スイス(同立) 99点
そして日本は170カ国中、146位です。
これは悔しいですね。日本は普通の生活では英語を必要としない島国ですからね。TOEFLに馴染みがない、というのが順位によく出ています。
海外の大学留学を目指す方はライバルは日本人でなく、世界中の受験生です。海外の受験生は公用語が英語であったり、英語に似た言語であったりと日本人とはそもそもの差はありますが、海外で活躍する人材となるべく日本人のスコアアップを狙いたいところです。
海外の大学・大学院に必要なTOEFLスコアの目安・平均は何点か?
大学、大学院に出願するために必要なスコアについてご紹介します。
海外の大学、大学院に出願する際、TOEFLの必要最低限のスコアを各大学が提示していますのでチェックする必要があります。まずはその点数を越えないことには出願することができません。
筆者も初めてTOEFLを受験した時は52点でした。これは、なかなか辛い道のりだぞ。。と実感したのが記憶に新しいです。
それでは、いくつか有名大学での必要最低限のスコアをご紹介します。
コロンビア大学 | 100 |
ハーバード大学 | 100(MBAは109) |
マサチューセッツ大学 | 100 |
イエール大学 | 100 |
UCバークレー大学 | 80(大学院は90) |
カリフォルニア大学 | 87 |
ミシガン大学 | 79 |
テキサス大学 | 79 |
人気の大学の平均をみるとスコアが約95点となっています。世界平均のスコアと比べてもかなりハイスコアが求められています。やはり海外留学を目指す方にとってはTOEFLは難関な試験ということがわかります。
まとめ:スコア平均を目安に目標設定しましょう
TOEFLテストのスコア平均についてご紹介させていただきました。ご自身の学習計画に少しでもお役に立てれば幸いです。
こちらのサイトではTOEFLの申し込み方法から、TOEFL点数アップに役立つ勉強法なども紹介しております。ぜひご参照ください。