TOEFLに限らず英語のリスニング力アップに向けて有効と言われている方法にディクテーションがあります。
初心者には難しいイメージがあり、また時間が掛かることから敬遠されがちですが、やり方次第では効果を得ることができます。
本記事では筆者の経験をもとにTOEFL対策におけるディクテーションのやり方についてご紹介します。
<この記事の対象者>
・TOEFL対策としてディクテーションを検討している方
ディクテーションとは?TOEFLリスニングに有効?
ディクテーションのやり方・目的・メリットについて
ディクテーションとは「聞いた音声を書き写す」ことを指します。
たとえば、「I live in Tokyo」という音声が流れたら、その場で同時に「I live in Tokyo」とノートに書いていく(パソコンでタイプしてもOK)わけです。
これによって、自分がどの程度正確に聞き取れているのかが明らかになります。
先程の例で言うとノートに「I live Tokyo」と書いていたのであれば、「in」という前置詞を聞き取れていないことがわかります。
全て漏らさず聞き取れるまで繰り返すことで、前置詞や冠詞も含めて正確に聞き取るリスニング力が磨かれます。
ディクテーションのデメリットとは
とにかく時間と根気が必要なのが最大のデメリットです。
何度も同じ音声を繰り返し、スクリプトと自分の書き取った内容を比べていくのはとても時間が掛かります。
何度聞いても聞き取れない単語もありますので、モチベーションを維持するのも簡単ではありません。
TOEFLリスニング対策で行う場合
本番と同様の音声で練習するのが効率的なので、TOEFL対策で行う場合は公式ガイドブックの音声でディクテーションを行うのが一般的です。
しかし、上記の通りディクテーションはとても時間が掛かる勉強方法なので、CDの音声の全てに対して行うことは難しいです。
そこで、自分の苦手な部分や何度聞いても理解できない部分だけ、集中してディクテーションを行うのが良いと思います。
ディクテーションの効果
筆者は「I am going to talk about」が聞き取れず、何度もディクテーションを繰り返しているうちに前後の音が繋がって(リンキング)全く別の音になっていることに気が付きました。
「アイムゴーイングトゥトークアバウト」という音を想定していたのが、「アィガナトーカバウト」のように発音されていたので、聞き取れていなかったのです。
一つ一つの音を丁寧に繰り返し聞いて初めてわかることもあるので、ただ繰り返し聞くのではなく、ディクテーションをして正確に聞き取れる訓練を行うことも大切だと感じました。
まとめ:やり方次第ではディクテーションもTOEFL対策に有効
筆者はリスニングの学習を通勤時間の電車内で行っていたため、机が必要なディクテーションはあまり行っていませんでした。
しかし、どうしても聞き取れない部分にだけ集中的にディクテーションを行うことで、英語の発音やリンキングを理解できるようになったので、とても役に立ちました。
時間が掛かる学習法ですが、必要に応じて試してみてはいかがでしょうか。また、TOEFL対策全般について以下の記事でまとめていますので、是非ご参照ください。