USCPA(米国公認会計士)に興味はあるけれど、「難易度が高そう」「何科目あるのか分からない」と感じて一歩を踏み出せずにいる方は多いのではないでしょうか。

筆者自身もUSCPA試験に合格した一人ですが、実際の難易度は闇雲に高いというより、試験の仕組みを正しく理解しているかどうかで体感が大きく変わります。この記事では、AICPA(米国公認会計士協会)の公式データをもとに、USCPAの合格率と試験科目の仕組みをわかりやすく解説します。

<この記事の対象者>
・USCPA受験を検討しているが難易度が気になる方
・試験科目の仕組み(Core・Discipline)を知りたい方
・「USCPA BEC」を調べていて情報が古い気がしている方

USCPA試験の科目構成と合格率(Core+Discipline制)

USCPA試験は、以前は AUD・BEC・FAR・REG の4科目制でしたが、2024年1月の「CPA Evolution」という制度改定により、BECは廃止され、現在は「Core(必須3科目)+Discipline(選択1科目)」という構成に変わっています。「USCPA BEC」で検索して情報が古いと感じた方は、まさにこの制度変更が理由です。

USCPA試験の科目構成(Core+Discipline制)を示す図解。Core3科目(AUD・FAR・REG)とDiscipline選択1科目(BAR・ISC・TCP)の合格率を掲載

Coreは全員が受験する必須の3科目(AUD・FAR・REG)、Disciplineは BAR・ISC・TCP の3科目から1科目を選んで受験します。AICPA公式データによる2026年第2四半期時点の累計合格率は、AUD約49%、FAR約42%、REG約67%、BAR約46%、ISC約68%、TCP約80%となっており、科目によって合格率に2倍近い差があることが分かります。

Coreの3科目の特徴

AUD(監査及び証明業務)

監査の理論と実務プロセスを問う科目です。専門用語が多く、単純な暗記だけでなく「なぜその監査手続きが必要か」という論理を理解する力が求められます。

FAR(財務会計及び財務報告)

出題範囲が最も広く、合格率も最も低い科目です。米国会計基準(US GAAP)の細かい処理を問われるため、会計の実務経験がない方には最初の壁になりやすい科目と言えます。

REG(税法及び商法)

米国の税法・商法を扱う科目です。日本の会計・税務知識がそのまま使えるわけではないため、個別の暗記量は多いものの、出題パターンが比較的安定しているため対策はしやすいとされています。

Discipline科目の選び方

Disciplineは3科目から1科目を選んで受験します。

  • BAR(財務分析・報告):FARの発展的内容に近く、会計・財務分析のバックグラウンドがある方向け
  • ISC(情報システム・統制):ITガバナンスやシステム統制を扱う科目。会計より情報システムに関心がある方向け
  • TCP(税務コンプライアンス):REGの税務分野をさらに深掘りする科目。合格率が最も高い

どの科目を選ぶかは、自分のバックグラウンドやキャリアの方向性次第です。会計実務やFARに苦手意識がなければBAR、税務系のキャリアを考えているならTCPを選ぶ受験者が多い傾向にあります。

日本人受験者にとってのUSCPAの難しさ

USCPAは全問題が英語で出題されるため、会計知識そのものよりも先に「英語の壁」を感じる日本人受験者は少なくありません。ただし、英語力がゼロの状態から合格した例も実際にあります。

英語力ゼロでも大丈夫?USCPA合格に必要な英語力で、必要な英語力の目安を詳しく解説しています。

独学と予備校、どちらを選ぶべきか

USCPAは独学でも合格は可能ですが、試験範囲が頻繁にアップデートされるため、情報収集を自分で行う覚悟が必要です。

独学に向いている人の特徴は米国公認会計士って独学でなれるの?【USCPA】、教材選びはUSCPAの洋書・問題集はどれがいい?で詳しく解説しています。

USCPAを取得するメリット

USCPAは日本の会計士資格とは異なる強みを持つ資格です。特に外資系企業や海外関連の業務では、英語力と会計知識を同時に証明できる資格として評価されます。

転職市場での評価については、USCPAが転職に有利な3つの理由で具体的に解説しています。

よくある質問

Q. BECは今も受験できますか?

A. いいえ、BECは2024年1月のCPA Evolution移行により廃止されました。現在はCore(AUD・FAR・REG)+Discipline(BAR・ISC・TCPから1科目選択)という構成に変わっています。

Q. Core3科目とDiscipline1科目、どちらから受けるべきですか?

A. 明確な受験順のルールはありません。得意分野や実務経験に近い科目から着手すると学習がスムーズに進みやすい傾向にあります。会計実務の経験があるならFARから、税務系のバックグラウンドがあるならREGから始める受験者が多いようです。

USCPAの問題に、まず触れてみる。

試験の難しさが気になる方は、e-study CPAで英語の問題を日本語訳つきで解いてみることもできます。

①
学び方を選ぶ
e-study CPAの学習モード選択画面。カテゴリ別に解く、ランダムに解く、模試を受ける、復習する(間違えた問題・保存した問題・模試の結果)が表示されている
カテゴリ別・ランダム・模試・復習から選択
②
問題を解く
e-study CPAの問題演習画面。英語の問題文と選択肢の下に、日本語訳が表示されている
日本語訳を確認しながら英文問題を演習
③
解説で理解する
e-study CPAの回答後の解説画面。正解、30秒解説、選択肢の理由、試験で覚えるポイントが日本語で表示されている
解説・選択肢の理由・試験ポイントを確認
6科目
対応
1,696問
収録
ブラウザ
ですぐ学習
AUD・FAR・REG・BAR・ISC・TCP

e-study CPAで問題を解いてみる →

まとめ:USCPAは仕組みを理解すれば対策できる試験

USCPAの難易度は科目によって差があり、合格率だけを見ると「難しそう」に感じるかもしれません。しかし、2024年からのCore+Discipline制という試験の仕組みを正しく理解し、自分のバックグラウンドに合ったDiscipline科目を選ぶことで、対策の見通しは大きく立てやすくなります。

まずは英語力や学習方法など、自分に合った準備の仕方から検討してみてください。