「日本語テキストだけで合格は可能」「洋書での勉強は日本人にとって遠回り」といった意見もあります。
しかし、筆者はUSCPAの学習においては洋書は不可欠だと考えていますので、本記事ではその理由についてお話させていただきます。
<この記事の対象者>
・USCPA試験における洋書の必要性がよくわからない方
USCPA試験でよく聞く洋書とは?
洋書とは「ヨーロッパの言語で書かれた本」のことですが、USCPA試験において洋書という時は、WileyやBecker、Rogerなどのアメリカ大手出版社が出しているテキスト・問題集のことを指しています。
日本の受験生にとっては、「日本語テキストでインプットをした後、洋書の問題集でアウトプット」の練習をするのが一般的です。
洋書の選び方については以下の記事を参考にしてください。
オススメはアメリカの有名なCPA情報サイト(Crush the CPA)でも最高評価の5つ星が与えられているWileyです。
FAR:Financial Accounting and Reporting
REG:Regulation
AUD:Auditing
BEC:Business Environment and Concepts
4科目セット
USCPA試験で洋書が必要な4つの理由
問題数が多い
予備校で配布される日本語テキストや書店で売っているUSCPAの問題集は、基本的に問題数が圧倒的に不足しています。
USCPAでは多くの例外や細かい規則が出題されるため、日本語テキストで原則を覚えただけでは対応しきれません。
多くの問題演習を通じて細かい部分を学びつつ記憶にも定着させていくプロセスが欠かせません。
情報が最新
日本の書店で売られているテキストのほとんどが古い情報になっています。
税法や会計規則の変更に合わせてUSCPA試験の内容も頻繁にアップデートされていきますので、洋書を翻訳してきたような日本語テキストはどうしてもすぐに情報が古くなってしまいます。
USCPAはアメリカの試験なので、当然ながらアメリカのテキストの方が情報が早いので、洋書で勉強しておけば古い情報に惑わされる心配はありません。
解説も英語
最初は英語の解説を読むのが億劫ですが、英語で学んでおくと、後から「日本語→英語」と変換する必要がなくなるため、本番で問題を解く速度が高まります。
また、日本語と英語で混乱することもなくなり、余計なミスが少なくなります。
とはいえ、ゼロから英語で学ぶのは英語が苦手な人にとっては厳しいため、まずは予備校の日本語テキストで概要を理解し、洋書で詳細を学んでいくのがオススメです。
合格後のキャリアに有効
また、合格後のことを考えても「洋書で勉強をする」という経験は大切です。
USCPAとしてキャリア形成していくと、英語で大量の情報収集をする必要性に直面しますので、そういった時に大量の英文を読む体力がついていないと非常に苦労します。
まとめ:洋書の活用がUSCPA合格へのカギ
筆者も初めてUSCPAの洋書を見た時は、タウンワークのような分厚さに引いてしまいました。しかし、不要なページもそれなり含まれているため、分厚さの割には早い時間で終わります。
問題を解いた回数はスコアとほぼ比例しますので、根気強く頑張りましょう!
なお、USCPA取得後に転職を視野に入れている方は、転職後の「年収」「ポジション」「必要なスキル」など転職市場の動向を早めに抑えておくことが大切です。詳細は以下の記事をご覧ください。