アメリカはカード社会なので飲食店など至るところでカードで支払いを済ませることができ、クレジットカードはアメリカ旅行の必須アイテムです。多額の現金の持ち歩きは危険ですし、チップの支払いがあるアメリカはクレジットカードの支払いの方がスマートで便利です。
そんなアメリカに来て、「日本のクレジットカードが使えない!?」「ついさっきまで使えたのに」と慣れない海外のレジで突然のハプニングに焦ってしまった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。大丈夫です、海外あるあるなんです。私も経験があります。
今回はアメリカでクレジットカードが使えない5つの原因と、その対処法についてご紹介したいと思います。旅行に行く前に事前に確認しておけば焦らずに対応することができます。ぜひアメリカ旅行を楽しんでいただくために、ご活用ください。
<この記事の対象者>
・アメリカでクレジットカードが使えない理由、対処法を知りたい
アメリカでクレジットカードが使えない5つの理由
アメリカで支払いをしようとしたのに突然クレジットカードが使えなくなってしまった、というハプニングはなぜ起こるのでしょうか。その原因について可能性の高いものを5つ紹介したいと思います。
①不正使用の疑いでカード会社がロックしてしまう
カード会社がロックをかけるというのが一番原因として可能性が高いです。「カード不正使用探知システム」や「カード不正検索システム」と呼ばれ、以下のようなことが原因でセキュリティロックがかかります。
<カード会社が不正使用の疑いでロックをかける理由>
・普段とは異なる場所で使用された場合
・同じお店で連続で使用された場合
・利用したショップの端末で不正使用が発覚していた場合
あなたのカードを見知らむ他人が不正に使用しているのでは、とカード会社がセキュリティロックをかけるのです。そのため、突然カードが使えなくなってしまうという事態が起こります。
これはある意味、カードの持ち主を守ってくれてるのでありがたい機能でもあり、時には困ってしまうシーンもありますね。ちなみに私は日本にいるときに「あなたのカードがスエーデンで使われたようです」とロックの通知がカード会社から来たことがあります。もちろんスウェーデンには行っていなかったので、助けられた〜という思い出もあります。
②暗証番号の連続で入力ミスをしてしまった
クレジットカードで支払いをする時に4桁の暗証番号(PIN)を入力しますが、連続で3回間違えるとカード会社がロックをかけます。
3回連続といっても同じお店で連続で3回入力ミスではなく、違う店舗で、もしくは日付をまたいで3回連続でミスした場合もロックがかかってしまいます。
・正しい暗証番号で入力するとカウントはリセットされます。
・暗証番号を入力途中でど忘れしてしまった時は、キャンセルボタンを押して一旦落ち着いて思い出してから入力しましょう。
③クレジットカード決済端末で操作ミスをした
クレジットカードでの決済はカードを差し込んで暗証番号を入力するだけの時もあれば、ショップが取り扱っている決済端末では支払い方法を選択して操作するものもあります。
例えば、
・Credit or Debit ➡︎カードの種類を選択する
・CashのYes/Noボタン➡︎キャッシングを利用するか
現地のカードでしかできない支払い方法を選択してしまった場合など、カードの支払いが拒否されてしまう場合もあります。
落ち着いて操作すれば大丈夫です。支払いができなかった場合は【Declined receipt】というレシートを渡されますので、帰国後は二重に引き落としがされていないか支払い履歴をチェックしましょう。
③クレジットカードのブランドの加盟店ではなかった
クレジットカードには、VISA、Mastercard、JCBなど様々なブランドがあります。ショップのクレジットカード決済端末にはそれらのロゴが書いてありますので、ロゴが書いてあるブランドの加盟店であればクレジットカードの使用が可能です。
自分の持っているクレジットカードのブランドが加盟店で取り扱っていない場合は、クレジットカードの支払いができません。レストランなどはテーブルで会計をするためロゴの確認ができないので、使えなかった場合は自分のクレジットカードのブランドは取り扱いがあるか確認しましょう。
④クレジットカード自体に不具合がある
クレジットカードは裏面の磁気部分でカード情報を読み取って支払い処理がされますが、この磁気部分に不具合が生じていると支払いができない可能性があります。複数のカードを重ねて保管していたりするとよく起きる現象です。
ご自身のカードがまだ磁気タイプのものであれば、カード会社に連絡してICチップ搭載のカードに切り替えをしてもらいましょう。
⑤利用限度額を超えていた、または有効期限が切れていた
こちらはご自身で把握されている方がほとんどかと思いますが、普段の生活よりもカードの利用が多くなってしまう旅行では、利用限度額を超えてしまっていることに気づかない場合もよくあるかと思います。ホテルにチェックインする際もデポジットとしてカードをきるので、その金額も考慮する必要がありますね。
また旅行期間の中でカードの有効期限が切れてしまうこともあるかと思います。旅行の出発前に有効期限を確認する、または新しいカードをすでに受け取っている方はすぐに切り替えをすることが大切ですね。
アメリカ国内ではそもそも日本のクレジットカードが使えない場所もあります。
・アメリカのガソリンスタンド
➡︎ZIPコードというアメリカ国内の郵便番号を求められる場合がある。
・アメリカの自動販売機
➡︎そもそもクレジットカードが使えないものもある。
・アメリカのamazon
➡︎使用できるブランドはVisa / MasterCard / American Expressの3種類のみ
アメリカでクレジットカードが使えない時の対処法
クレジットカードが使えない、そんな突然のハプニングが起きても落ち着いて対処すれば大丈夫、解決法をご紹介します。
まずは前提として以下を確認
・クレジットカードのブランド加盟店であるか
・有効期限切れ、利用限度額を超えていないか
上記をチェックの上、以下の方法を実行しましょう。
①別のクレジットカードで支払いを行う
旅先でクレジットカードが使えないというハプニングは本当によく起こります。でも別のカードで支払いをするとあっさりできたということもあります。まずは落ち着いて、別のカードで支払いをしてみましょう。旅行先には複数のカードを持ち歩くのがおすすめですね。
②クレジットカード会社に連絡をする
クレジットカードが不正使用の疑いでロックがかけられてしまうということがあります。カード会社に連絡をすればすぐにロックを解除してくれます。ほとんどのクレジットカードの裏面にはカスタマーセンターの電話番号の記載がありますので、原因がわからない場合は電話をかけてみましょう。
ロックを解除したい場合は、必ずそのショップやレストランからその場で電話をかけるようにしましょう。カード会社からショップに確認事項や対処法を伝える場合があるので、離れてしまうと対応できない場合もあります。
カード会社に連絡をしてロックを解除してもらうという方法は時間がかかってしまう場合があります。
そんな時に備えて、
海外旅行には少なくとも2枚以上の異なるブランドのクレジットカードを持ち歩くことをおすすめします。クレジットカードにはそれぞれお得なポイントなど違いがありますので、目的に応じてカードの使いわけをしましょう。
まとめ:アメリカでクレジットカードが使えない時は落ち着いて対処法を実行しましょう。
海外のレジでクレジットカードが支払い拒否をされると焦ってしまいますよね。そんな時でもご紹介した対処法を実行すればほとんどの場合解決ができます。旅行客にはあるあるの話なので店員さんもきっと慣れていますよ。落ち着いて対応しましょう。
出発前にできる対処法を実行して、アメリカ旅行を楽しんでくださいね。