TOEFL受験を検討しているものの、「仕事が忙しい」「海外経験がない」等の理由により、自分が高スコア獲得ができるか不安だという方も多いと思います。
本記事では、英語力ゼロから勉強を始めて働きながら短期間でスコアアップを達成した私の経験をお伝えし、誰にでもスコアアップが可能だということを知って貰えればと思っています。
<この記事の対象者>
・海外経験(留学・駐在・帰国子女)がない方
・仕事や部活等で忙しい方
・英語力にあまり自信がない方
短期間でのTOEFLスコアアップは誰にでも可能
私は海外経験が一切なく、学生時代も大学受験用の勉強(単語・文法の暗記や英文和訳)をした程度で、英会話の経験はほぼゼロ。仕事で英語を使う機会も皆無で、電車の中で流れる英語のアナウンスすら理解できないレベルでした。
そんな私が海外MBA(経営学修士)取得を目指して英語学習を開始し、働きながら約10ヶ月間(途中で約1年の中断期間を挟みます)の勉強で約50点のスコアアップ(52点→101点)を達成しました。
私のようなバックグラウンドの人間でも可能だったため、正しい勉強をすれば必ず誰でもできます。
もっと短期間で成果を出している方もいらっしゃいますが、そういった方は帰国子女や留学経験者、英語を使う仕事をしている方など、私のような一般人とは異なるバックグラウンドの方が多く、勉強方法もあまり参考になりませんでした。
そこで、ここでは私のように英語のバックグラウンドがない方でもできるTOEFLスコアアップの方法をご紹介します。
英会話能力ゼロの私がTOEFLスコアで100点を超えるまで
始めて受験をした2015年12月から途中1年間の休止期間を挟み、2017年の9月に101点を取得しました(実質的な勉強期間は約10か月)。
休止期間を含むと2年近く経っているので、厳密には短期間でのスコアアップとは言えないかもしれませんが、勉強を行った期間自体は10か月なので参考にしていただければ幸いです。
ここでは初受験から目標スコア獲得までの過程と当時の対策方法についてご紹介します。
【ほぼノー勉:初受験で絶望】52点(2015年12月)
試験直前に受験生のバイブルと呼ばれる『TOEFLテスト英単語3800』 だけ覚えて臨みましたが、全セクションで壊滅的な成績に。スピーキングについては、質問内容も理解できなかったため、問題文を復唱するくらいのことしかできず。
日本人の平均点は70点前後と言われているため、平均と比べてもかなり低い得点です。
大学受験で学んだ文法や英文読解にはある程度自信がありましたが、リーディングも壊滅的な成績。選択肢をほぼ勘で選んでいるような状態でした。
【TOEFL必須教材】TOEFLテスト英単語3800
この時点では十分な学習時間を取れなかったため結果に繋がりませんでしたが、後々大きな効果を発揮してくれました。英語力≒単語力とも言えるので、ボキャブラリー強化は不可欠です。レベル別に分かれており、例文も非常にわかりやすく、オススメの一冊。
『TOEFLテスト英単語3800』については、具体的な使い方やメリット・デメリットを以下の記事で紹介しています。
【試験内容を研究しスコアが急上昇】52点→76点(2016年1月)
TOEFLオフィシャルガイドを使って、TOEFLの問題傾向を分析し対策を検討。時間配分や問題へのアプローチ方法を1か月間研究。英語自体の勉強は英単語3800での単語暗記のみ。
ボキャブラリーは多少増えたものの、勉強時間のほとんどを問題分析に使っていたため、英語力そのものはあまり変わっていないはずですが、試験のコツを掴み戦略的に試験の臨んだことでスコアが一気に24点アップしました。
この経験からTOEFLには必要なのは純粋な英語力だけではないことを理解しました。
【TOEFL必須教材】TOEFLオフィシャルガイド
TOEFLが販売している公式ガイドで、本番と同じ形式のサンプル問題が掲載されている。TOEFLは受験料が高額(約2万5000円)なので、受験料を無駄にしないためにも本番前にこの本で実力試しをするのをオススメ。また問題分析をすることによって、大幅な点数アップも可能なので必須の一冊。
【英語力を高め着実にスコアアップ】76点→87点
(2016年2月~6月)
テクニック面でのスコアアップはすぐに頭打ちになったため、本腰を入れて英語力強化に取り組んだ結果、ほぼ右肩上がりでスコアアップを達成(約5ヶ月で11点アップ)。この期間はあまり成長速度が早くありませんが、基礎を中心に取り組んだことで後の大幅スコアアップに繋がります。
この時期に行ったことは以下の通り。
<リーディング>
TOEFLテスト英単語3800のランク3までを満遍なく覚える。まずは英単語を見て意味がわかるようにし、次に日本語から英単語に変換できるようになるまで反復。地学や文学などそもそもトピックの内容が意味不明なことが多かったため、ビジュアル英単語を併用して背景知識をインプット。
<リスニング>
TOEFLオフィシャルガイドのCDをスマホに入れて通勤中にひたすらリピート。スクリプトもスマホに入れて時々確認。
<スピーキング>
短い時間の中で多くの文を話せるように、英文を早く読む練習を行う。
→結果的に点数ダウンに繋がる
<ライティング>
添削サービスを受講してエッセイを30程書き、徐々に自分の形(テンプレート)を見付ける。
【TOEFL必須教材】TOEFLテストビジュアル英単語
TOEFLはトピック自体が難解(天文学、生物学など)なため、英語が理解できても背景知識がなければ正解に辿り着けないことも多い。本書では、難解なトピックをビジュアルで図解してくれるので、短時間で多くのトピックの基礎知識を身に着けられる。単語自体は英単語3800で覚え、本書で背景知識を補強するのがオススメの使い方。
【勉強休止期間】(2016年7月~2017年6月)
仕事の関係で英語学習は一旦完全に休止。
【一年ぶりの受験でスコアダウン】79点(2017年6月)
勉強再開しすぐに久々の受験。ブランクによりマイナス8点のスコアダウン。
【猛勉強期】79点→96点(2017年7月~2017年8月)
平日1日5時間、休日10時間程の勉強を集中的に行う。
<リーディング>
英単語3800のランク4までをほぼ完璧に暗記。曖昧だった文法も全て復習。
<リスニング>
過去問を大量にこなしつつ、聞き取れない音をスロー再生で繰り返し確認。
<スピーキング>
本番での話し方を思い切って変更。ゆっくりハッキリ大きく話すようにしたところ高スコアで安定。
<ライティング>
ネイティブの添削サービス利用してエピソードを書き溜める。
【目標スコア獲得】101点(2017年9月)
100点の壁を一気に超え無事に目標達成、TOEFL受験を終了。
(TOEFLで高スコアを取って良かったことについては以下の記事をご覧ください。)
まとめ:誰でも短期間のスコアアップは可能
もっと効率よく短期間でスコアアップできる人、もっと高いスコアを獲得できる人もたくさんいると思います。
しかし、英語のバックグラウンドがなく、勉強時間の確保も難しい社会人の割に、かなり早いペースでのスコアアップだったと思っています。
なお、本記事はTOEFLスコアアップの過程をイメージして貰う目的のため、勉強方法についての詳細は省いていますが、具体的な勉強方法については、別記事で紹介していますので良ければ以下のまとめ記事をご覧ください。