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TOEFLを受ける意味とは?TOEFLを受けるべき3つの理由

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2020年度から始まる「大学入学共通テスト」においてもTOEFLが検討され、今後ますます受験者が増えることが予想されているTOEFLですが、多くのお金と時間を掛けてまで受験する意味があるのか悩んでいる方も多いと思います。

この記事ではそのような方々の疑問解消に向け、私の経験を基にTOEFL受験の意味(メリット・デメリット)をお伝えします。

<この記事の対象者>
・留学を考えているが、TOEFLを受ける必要があるのか知りたい
・TOEFLが転職・社内でのキャリアアップに役立つのか知りたい
・TOEFLの勉強を通じて、実用的な英語力が身に付けられるのか知りたい

TOEFLを受ける意味とは?どう役に立つのか?

私はTOEFLで高スコアを獲得したことが評価され、海外とのプロジェクトにアサインされ、アメリカのトップスクールへのMBA(経営学修士)留学も実現できました。

また、TOEFLの勉強を通じて身に付けた英語は現地での生活でも支障のないレベルになり、アメリカの企業でインターンシップのオファーも獲得できました。

こうした経験を踏まえて、TOEFLを受験する意味とは以下の3点があると考えています。

①海外留学(特にアメリカ)するのに必要

②転職や社内でのキャリアアップに有利

③実用的な英語力を身に着けられる

そもそもTOEFLとはどんなテスト?

英語の能力を4つ「読む」「聞く」「話す」「書く」に分け、各30点満点、合計点(満点)は120点でレベルを測定する試験です。会場に設置されているパソコンを使用して受験し、結果は約2週間後にオンライン&紙で通知されます。

試験時間:約3時間
受験料 :235ドル(約2万5千円)
受験会場:全国のテストセンター
受験日程:主に土日
年齢制限:なし
有効期限:2年間

なお、最新の情報はTOEFL公式サイトで確認できます。

TOEFLを受けるメリット①アメリカ留学には必須

海外留学を目指す場合、必ず受験しておいた方が良いのがTOEFLです。

特にアメリカではほとんどの大学が出願時にTOEFLの受験スコアを提出することを義務付けています。IELTSという別の英語試験でも認められることが一部ありますが、原則はTOEFLのスコアが必要です。

ヨーロッパの大学ではアメリカに比べるとIELTSが普及しており、TOEFLなしで受験できる大学も多いため、希望の大学が明確になっている方はどの試験を受験すれば良いかを事前に大学のホームページで確認すると良いでしょう。

一方、まだ希望の大学が明確になっていない、あるいはアメリカの大学を希望している方は、汎用性の高いTOEFLの受験勉強を始める方が良いと思います。

私のように海外経験がない方や時間のない社会人の方にとって、TOEFLで高スコアを取得するまでには多くの勉強時間が必要になります。

そのため、漠然とでも海外留学を検討している方は、今すぐ勉強を開始することをオススメします。後述するように、留学しなかったとしても勉強したことは無駄になりません

TOEFLを受けるメリット②転職や社内でのキャリアアップに有効

翻訳ソフトが進化しても英語ができる人材の価値は下がらない

翻訳ソフトの精度が高まってきたこともあり、英語を「読める」「書ける」能力の重要性は低下してきています。しかし、英語を「話せる」「聞ける」人材の価値は今後も下がりません

ビジネスで信頼関係を構築するには、自分の言葉で話せなければいけませんし、どれだけ翻訳ソフトの精度が高まったとしても「会話する度にソフトを起動」し「一度日本語で話し、ソフトが英語で読み上げるのを待つ(最低でも2倍の時間が必要)」という不便さは解消できません

そのうえ、日本語と文脈に依存した曖昧な言語なので、本人の意図に合致した正確な翻訳は困難です

「コーヒーがいかがですか?」「大丈夫です」といった単純な会話でも、「大丈夫」は「Yes」とも「No」とも取れます。ビジネスの複雑な会話になれば尚更正確な翻訳は難しくなります。

したがって、英語が「話せる」「聞ける」ことは今後もビジネスにおいて重要なスキルであり続けますが、そのスキルを客観的に証明する際の有効な手段の一つがTOEFL試験です。

日本で主流のTOEICでは英語のアウトプット能力(話す、書く)が測定できません。「TOEIC Speaking & Writing Tests」という別の試験を受験することで、それらを測定することは可能ではありますが、「読む」「書く」「聞く」「話す」という英語の4技能全てを一度に測定できるという点においてはTOEFLに劣ります

転職の際に有利である実例

私は強い転職希望はありませんでしたが、自分の市場価値を把握するために、新卒入社時から複数の転職サイトに登録をしていました。

一般的に転職サイトでは職務経歴や学歴に加えて、資格を記入する欄が儲けられています。私が初めて転職サイトに登録した頃は、資格欄の項目にTOEFLはなかったと記憶していますが、今現在では多くの転職サイトでTOEFLの記載欄が設けられています

転職サイトというのは、クライアント(求人を出している企業)の要望に沿って作られているため、TOEFLの記載欄があるということは、TOEFLのスコアを持っている人を多くのクライアントが求めているということでもあります。

私自身、TOEFLのスコアを登録してから求人内容が変化したように感じました。たとえば、以前にはオファーがなかった外資系企業や日系企業の海外支店などから話が来るようになりました。

求人内容は景気動向や職務経歴等にも左右されるため、TOEFLによるものと断定はできませんが、個人的な感覚としてはTOEFLスコアを評価されてオファーを得られています。

また、こちらもTOEFLの影響とは言い切れませんが、TOEFLのスコアが85点を超えた頃に、アメリカの人材系コンサルティング会社からヘッドハンティングの話を貰いました。その時点では英語でディスカッションするだけの十分な英語力がなく、良いオファーには繋がりませんでしたが、TOEFLが評価されている手応えは得られました。

社内でのキャリアアップにも成功した実例

私は元々金融機関で財務の仕事をしており、業務で英語を使用する機会は全くありませんでしたが、20代半ば頃、将来のキャリアアップに向けて英語の勉強を始めました。

勉強を開始して半年程経ち、TOEFLのスコアが80点を超えた頃、社内で重要な海外プロジェクトが発足し、部署の代表として私がプロジェクトへの参加を任命されました。理由を上司に訪ねたところ、「英語ができる人が必要だから」とのことでした。

それ以降も英語が必要な仕事は優先的に振られ、自分しかできない仕事が増えることによって社内での評価を高めていくことができ、最終的には社費でのMBA(経営学修士)留学も実現できました

社員数千人規模の会社ですが、TOEFLを持っている人は非常に少なく、競争相手が少なかったため、比較的簡単に自分の優位性を作れました

英語が特に重要になる商社や外資系コンサルなどの例外を除き、多くの他の企業においても似たような状況があるはずですので、TOEFLで英語が「話せる」「聞ける」ことを証明することは社内でのキャリア構築にも有効だと思います。

TOEFLを受けるメリット③実用性のある英語力が身に付く

資格のための勉強と聞くと「実際に使える英語力が身に付くの?」という疑問が沸くと思いますが、TOEFLは非常に実践的な試験のため、実際に使える英語力が身に付きます。

【TOEFLで身に付く4つのスキル】

①語彙力

TOEFLでは高度な語彙が要求されますが、意味なく難しい単語を出題してくることはなく、覚えても役に立たない(実際にネイティブスピーカーが使用しない)表現はありません

TOEFLを勉強している時に「こんな単語一生使わないだろうな」と思った単語も、実際にアメリカで生活してみると頻繁に耳にしました。

②リスニングスキル

TOEFLでは実際にアメリカ人が日常生活の中で話すスピード・表現・間合いの音声が流されます。TOEICの音声と聴き比べるとわかりますが、別次元の速さです。

そうしたナチュラルスピードに慣れておくと、実際にネイティブスピーカーと話す際にも対応ができるようになります。

③スピーキングスキル

海外では「自分の意見を言う」ということが非常に大切です。日本のように「言わなくても伝わる」「空気を読む」ということは一切ありません。TOEFLでは自分の意見を即興で話すことが求められるため、自分の意見を英語で発信する能力が向上します。

④ライティングスキル

文法やスペルだけでなく、論理構成や内容の具体性などがTOEFLのライティングでは採点されます。そのため、練習を通じて、「正しく」「わかりやすい」英文を書く能力が高まります

これは海外でコミュニケーションミスなく仕事をするにあたって非常に重要なスキルです。

TOEFLを受けるデメリット:受験料が高い、試験時間が長い 、難易度が高い

良いこと尽くしのように見えるTOEFLですが、デメリットもあります。

受験料が高い

TOEFLを一回受験するのに25,000円程度かかります。TOEICが6,000円もしないことを考えると非常に高く、気軽に受験できる値段ではありません。

スピーキングやライティングの採点をアメリカに住む採点官に依頼しているため、機械的に採点をしているTOEICよりも高額になってしまうのは仕方ないですが、受験を躊躇してしまう一因であるのは間違いありません。

試験時間が長い

TOEFLの試験時間は約3時間、休憩時間等も含めると3時間半もかかります。

さらに入室時に指紋登録や顔写真撮影、金属探知検査や英語での宣誓などがあり、座席につくまでにも長い時間を要します(受付も混雑します)。

TOEICは試験時間が2時間しかありませんので、それと比べると倍以上の長さになります。

4時間も集中して試験を受けると疲労感も相当なものなので、試験がある日は丸一日潰れるのを覚悟する必要があります

試験内容が難しい

TOEFLは他の英語試験と比べても格段に難しいと言われています。リスニングのスピードや言い回しもネイティブと同じで手加減は一切ありません

スピーキングでも「あなたの尊敬する人は?」とった質問に短時間で回答しなければいけません。

こうした実践的な内容がTOEFLの良いところでもありますが、ある程度の英語力がなければ1問も理解できないまま終わる可能性があります

(正しく勉強を行えば、短期間で大幅スコアアップを目指すことは可能です。以下の記事をご覧ください。)

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まとめ:TOEFLは受ける意味あり。ただし準備も必要

TOEFL受験には時間もお金も掛かりますが、それに見合うだけのリターンは返ってきます。なお、以下の記事でTOEFL受験に必要な情報を全て網羅していますので、受験生・受験を検討されている方は是非ご覧ください。