TOEFLには背景知識がないと解くのが難しい問題がありますが、天文学や歴史学など幅広い教養を持っている方を除いて、ほぼ全ての受験生がTOEFLの背景知識が不足していると思います。
筆者は理系の知識が全くなかったことから、「文章は読めるけど中身が頭に入ってこない」という状況が続いていました。
原因が背景知識不足ということにはすぐに気が付かず、「集中力が足りないのかな?」「文法の復習が必要?」などと少し的はずれなことばかり考えていました。
自分自身、英語力とは直接関係ないところでスコアが伸びないという悲劇を経験したため、本記事を書くことにしました。
本記事では、「なぜ背景知識が必要なのか?」「どうやって背景知識を身に着けるのか?」「背景知識を身に付けるとどんな効果があるのか?」ということを実体験に基づいてご紹介します。
<この記事の対象者>
・TOEFLの背景知識不足によりReadingやListeningで苦戦している方
・なぜかスコアが伸びず、背景不足の疑いを感じている方
TOEFLに背景知識が必要な理由
TOEFLにおいて、直接的に背景知識を問われる設問はありません。しかし、ReadingやListeningの中では背景知識があること前提に話が進められるため、そこが不足していると話についていくのが困難です。
たとえば、サッカーに興味がない方が「オフサイドトラップを避けるために一度戻った」という話を聞いても意味がわからないと思います。読めない単語は一つもないはずなのに何も頭に入ってこないでしょう。
TOEFL試験でも全く同じことが起こるうえに、もっと高度で専門的な内容になるため、背景知識が不足していることは致命傷になり得るのです。
TOEFLの背景知識を身に着ける方法:おすすめの本
TOEFLの背景知識を学ぶには公式ガイドや公式問題集で問題を大量に解いていくことも有効ですが、背景知識を集中的に学びたい方には『TOEFLテストビジュアル英単語』がおすすめです。
本書ではTOEFLの難しい背景知識が簡単な言葉で丁寧に説明されており、何よりも図やイラストを用いて視覚的に理解できるようにされているのが画期的です。
惑星の話やアートの話は文字で説明されてもよくわからないので、図解されているのは非常に助かります。
読書感覚でスラスラ読めるので、勉強に疲れた頭でも読み進められます。詳細については、以下の記事で具体的な中身や使い方をご紹介していますので是非御覧ください。
TOEFLで背景知識を学ぶ効果とは:特にリーディングで有効
背景知識があるトピックが出題されると、文章を読み始めた段階で大体の展開が予測できるようになるため、リーディングのスピードが格段に高まりました。「意味がわからなくて読み返す」という時間が減ったためだと思います。
リスニングにおいても、多少聞き逃しても「全体像がわかっているため致命傷にならない」ようになり、スコアが大崩れしないようになりました。
TOEFLでは広範なトピックから出題されるため、全ての背景知識を持つことは難しいですが、頻出トピックを抑えられていればスコアは安定すると思います。
まとめ:背景知識は短期間に集中的に学ぶのが良い
TOEFLの背景知識は英語力自体を高めるのと同様に大切です。また、英語力よりも比較的短期間で身に付けることも可能なので、早めに取り組むのがおすすめです。
TOEFLで身に付けた背景知識は教養として一生役に立つものでもありますので、楽しみながら取り組めるといいですね。
以下の記事ではおすすめのテキストを厳選10冊紹介しているので、教材で悩んでいる方は是非参考にしてみてください。