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TOEFLと英検どちらがいいのか?点数換算と社会での評価

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皆さんは英検を受験したことがありますか?私は中学生の頃に英検受験を学校でも勧められたので、クラスメイトのほとんどが在学中に英検を受験していました。

英検は日本では最も馴染みのある試験なのではないでしょうか?一方TOEFLは大学・大学院留学や海外移住、就職や転職のために必要な試験であり日本ではまだあまり馴染みのない試験です。ですがTOEFLの方が世界的に有名な試験なのです。

大学入試共通テストにはTOEFLと英検どちらも採用されています。(2019年11月1日現在、民間英語試験導入は延期となりました。)今回はTOEFLと英検の違いや点数換算をしてどちらを受験するべきか、社会的に評価されるのはどっちなのかについて徹底的に解説をしたいと思います。

<この記事の対象者>
・TOEFLと英検の試験形式・勉強法・対策の違いを知りたい
・TOEFLと英検の難易度の違い、点数換算を知りたい
・どちらの試験を受けるがいいのか知りたい

<TOEFLとTOEIC、IELTSどれを受ければいいかについては以下の記事を参照>

TOEFLとTOEICの違いとは?どっちを受けるべき? 日本では英語力を測る試験としてTOEICが主流でしたが、2020年度のセンター試験からTOEFLが導入され、「え?TOEFLってなに?...
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TOEFLと英検、試験の目的について

TOEFLと英検、試験の目的についてそれぞれざっくり解説します。

<TOEFLとは>
・アメリカの非営利教育団体のETSという会社が運営している(ETS公式サイト
・英語を母国語としない外国人の英語力を測る試験として用いられ、全世界で受験が行われており、実は世界的にはとてもポピュラーな試験である

<TOEFLが必要とされる場面>
海外の大学、大学院を受験するのに必須
・転職や社内のキャリアアップに活用
・実用的な英語を身につけるため

TOEFLは海外留学をするためには必須の試験であり、現地の授業についていくことができる英語の能力を証明することができる試験でもあります。(TOEFLには3種類の試験が存在しますが、こちらの記事では留学試験に必須とされるTOEFL iBTテストについて解説します。)

続いて英検についてです。

<英検とは>
・日本の公益財団法人日本英語検定協会が運営している(公式サイト→https://www.eiken.or.jp/eiken/
・正式名称は「実用英語技能検定」
・年間受験者数が250万人を超える国内最大級の試験であり、小学生から社会人まで幅広い年齢層が受験している
・7つの級の試験があり、自分の学習レベルに応じて試験を申し込むことができる

<英検が必要とされる場面>
・高校、大学の入学試験や単位認定で優遇される
・海外留学に活用

みなさんご存知の通り英検は受験者の年齢層が幅広く、内容な日常会話からビジネスに至るまで、自分のレベルにあった試験を受験することができます。

TOEFLと英検の試験時間や受験料の違いは?

では試験の形式や受験費用等について比較してみましょう。

  TOEFL iBT 英検
試験科目 4科目(Reading, Listening, Speaking, Writing) 4科目(Reading, Listening, Speaking, Writing)
試験時間 約3時間 約50分〜約2.5時間(試験の級によって異なる)
点数 各30点満点、合計120点満点 配点は試験の級によって異なる、合否判定あり
試験日 ETSが公式発表している日程でほぼ毎週開催 日本英語検定協会が公式発表している日程で開催(年3回実施)、1次試験と2次試験があり別日程で開催
受験費用 US$235 1級試験で9,500円
会場 全国各地(会場に設置されるパソコンで受験、受験開始は各自) 全国各地(筆記試験。スピーキングテストは別日程で面接形式)
結果通知方法 オンライン、郵送 オンライン、郵送
期限 スコアは受験日から2年間有効 有効期限はなし(留学に活用する場合は合格証明書発行日から2年間と定められている場合あり)

TOEFLも英検も「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」の4技能が測れるテストです。大きく違うのは受験料と日程です。TOEFLの方が受験料が高く、また開催される日程も多いですね。

・受験料はTOEFLが圧倒的に高い
・英検は年3回しか開催されない

TOEFLと英検の勉強方法、試験対策の違いについて

ではTOEFLと英検の出題分野はどのように違うのでしょうか?それぞれ紹介していきましょう。

<TOEFLの出題内容>
・大学の講義やディスカッションなどの状況を再現しているものが多く、内容がアカデミックなものが多い。
・学術的な専門用語の習得が必要。
・「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能全てが出題範囲であり、「話す」に関しては試験会場のパソコンのマイクにスピーキングを録音して提出する

<英検の出題内容>
・受けるレベルにより多岐に渡る
・日常生活から学校、職場など幅広い分野から出題されるため、広く社会生活で求められる英語を理解できる幅広い語彙が必要
・「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能全てが出題範囲であり、「話す」に関しては試験官との面接形式のため対話力も必要となる

上記の出題内容の違いから、TOEFLの方が普段の生活で必要とされないような英単語を覚える必要があり試験対策として単語力(語集力)を磨く必要があります。

また、スピーキングテストに関して英検は面接形式ですが、TOEFLはマイクに録音するため短い制限時間の中で言いたいことを簡潔にわかりやすく表現する力が必要であり、また試験環境も独特のため試験慣れする必要があります。

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TOEFLと英検どちらが難しいの?難易度と点数換算について

TOEFLと英検、どちらが難しいのでしょうか?それぞれ点数換算するとどのようになるのかご紹介したいと思います。(過去にETSが発表したスコア換算式を用いたものを元に換算表を作成しておりますが現在は公式発表されていないため、参考程度にご参照ください。)

【TOEFLと英検のスコア比較】

TOEFL iBT 英検
〜31 英検準2級
32ー34
35ー45 英検2級
46ー59
60ー78 英検準1級
79ー93
94ー101 英検1級
102ー109
110ー114
115ー117
118ー20

TOEFLで100点超えをするのは英検一級レベルに相当するようです。TOEFL100点超えは海外の大学・大学院受験をするために目指すべき目標のスコアとなります。

ですが、筆者の経験としてそれぞれの試験形式は違いますので、そのテストの試験形式に慣れる必要があります。試験対策をとっていないと、点数換算と同じスコアがでるとは限りませんので参考程度にしてください。

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まとめ:受けるならTOEFLと英検どっち??

TOEFLと英検について違いを解説させていただきました。さて、受験するならどちらを受験した方がいいのでしょうか?

それは受ける目的によって違います。

<TOEFLを受験すべき>
・海外の大学へ留学を考えている方
海外、ビジネスでも通用する実用的な英語力をつけたい方
・外資系企業含め社内でのキャリアアップを目指す方、仕事で英語を使う方

<英検を受験すべき>
・就職活動に役立てたい方
日本国内で認められるレベルの英語力をつけたい方
・社内でのキャリアアップを目指す方(TOEFLに移行される可能性も今後予想される)

TOEFL、英検で最も異なるのが世界での評価か、日本国内での評価かという点かと思います。現在の日本国内ではTOEFLはまだあまり馴染みがなく、英検1級であったりTOEICのハイスコアを持っている方が日系企業には受けがいいかもしれません。

筆者はMBA大学受験のためにTOEFL受験を開始しました。実際に渡米してみて感じたのは、ネイティブとの会話に支障のないレベルの英会話能力を身に付けたいのであればTOEFLをお勧めします。なぜならネイティブの英語は段違いにスピードが速く、コミュニケーションの壁にぶち当たるからです。

これからの国際社会において、英語を必要とする場面は今の上司の方々が入社した頃よりもはるかに増えてくると思います。もしあなたが世界を股にかけて仕事をしたい、英語での対応力を磨きたいと思っている場合はTOEFLの勉強をするべきです。

TOEFLの学習を進めていれば英検でも成果が出せると思います。(逆は難しいのではないかと思います。)

とはいえ、TOEFLは受験費用が高く、またテスト対策もしっかりとらなくては高いスコアを獲得するのは難しいです。TOEFL、英検、そしてTOEICについて自分にあった試験内容やスケジュールを確認して検討しましょう。

TOEFLに興味が出てきた方は「TOEFLを受ける意味」について、メリットやデメリットなどをこちらの記事で詳しくご紹介しております。ぜひご参照ください。

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