日本では中高の学校教育を通じて「英語学習=文法」という刷り込みがされている人がとても多くいます。
一方で「実際の英会話には文法は必要ない」「ネイティブと話していれば英語は自然とできるようになる」といった極端な意見もあります。
実際のところ「文法も大切だがアウトプットの練習も同様に大事」という話になるかと思います。
ではTOEFLにおいては文法はどの程度重要なのでしょうか。無駄なく効率的に勉強するためには何をどの程度やればいいのでしょうか。
以下で具体的に見ていきたいと思います。
<この記事の対象者>
・TOEFL試験ではどの程度文法が必要になるか知りたい人
・具体的にどう文法対策をすれば良いか知りたい人
TOEFL iBTで必要な文法レベルとは?
TOEICとは違って、TOEFLでは直接的に文法を訪ねてくる問題はありませんので、細かい文法・語法を必死に覚える必要はありません。
また、文章を細部まで精読することは要求されていないため、Reading・Listeningにおいても文章をざっくり理解できるだけの文法力さえあれば問題ありません。
一方で、Speaking・Writingにおいては文法ミスがあると減点されてしまいます。詳細を確認したい方は公式サイトにて採点基準をご覧ください。
しかしながら、Speaking・Writingにおいて複雑な文法を駆使する必要はありません。むしろ、アメリカ人はシンプルな話法を好むため、日常的に使用されない複雑な文法で話すのはむしろマイナスです。
したがって、マニアックな文法知識は不要。ただし中学レベルの基礎文法は完璧にすることが大切です。
細かい文法をやたら知っているのに、基礎的な文法で間違いを犯してしまう人が結構多くいます。変化球は求められていないので、とにかくストレートの練習をしましょう。
TOEFL iBTの文法対策はどうすれば良い?
「文法の勉強はとにかくテキストを読んでインプット」することだと思っていないでしょうか。
その学習法は「正しい文法を選択肢の中から選べ」という大学受験的なテストの中では有効です。マニアックな文法も含めて全体を広く浅く70%程度理解するというやり方です。
しかし、TOEFL(または実際の英会話)において大切なのは、基本的な文法を100%使いこなすということです。
実際にネイティブのスピーチや会話を聞いていても、中学生レベルの文法ばかりです。
文法に自信がない方は、まず以下の本を一冊時間を掛けずに読み流してください。そのうえで、オンライン英会話などでアウトプットを繰り返すことで文法を完全に定着するように反復しましょう。
まとめ:TOEFL iBTの文法対策はアウトプット中心に
文法対策にオンライン英会話が良いというのは意外かもしれません。しかし、多くの外国人(英語が第一言語ではない)の方たちはテキストで文法を必死に身に着けたわけではありません。
皆アウトプットを通じて基本的な文法を自分のものにしているのです(逆に複雑な文法は全く知らないことも多いです)。
以下の記事では筆者が使用したことのあるオンライン英会話5社の比較をしていますので、参考にしてみてください。