TOEFL対策として発音矯正を検討している方も多いと思いますが、具体的にどう学習を進めていけばいいのかについてはわかりづらいのではないでしょうか。
筆者は学生時代に発音を学んだことがなく、TOEFL対策開始時に何から手を付けていいのか全くわからず、「とりあえず発音記号の読み方を勉強してみたものの挫折」した過去があります。
TOEFLのListeningとSpeakingが伸び悩み、「耳が悪いのかな」「大人になってからは無理なのかな」と半ば諦めの気持ちにもなりましたが、正しく発音学習を進められるようになってからは比較的短期間で改善することができました。
ネイティブのような発音を目指すのは難しいですが、「正確に伝わるレベル」なら誰でも短期間で目指せます。
本記事では筆者が実際に行った発音矯正方法やそれがTOEFLでどう役立つのかについて紹介したいと思います。
<この記事の対象者>
・発音を改善してTOEFLスコアを上げたい方
・発音の改善方法・練習方法を知りたい方
・なぜTOEFLで発音が大事なのか知りたい方
TOEFL試験で発音トレーニングが大切な理由
TOEFLのスピーキングとリスニングセクションにおいて、発音の技術がとても重要になります。
スピーキングの採点項目には発音が含まれている
以下にまとめているのがTOEFLが公表しているスピーキングの採点項目です。Deliveryの中に発音が含まれていますので、スコアアップに向けて発音の改善は必須となります。
<スピーキング採点項目>
TOEFL公式サイトに記載されている通り、以下4項目で構成されています。
・GENERAL DESCRIPTION:質問に適切に答えているか、回答は知的かなど
・DELIVERY:話し方(発音、イントネーション、声の聞き取りやすさなど)
・LANGUAGE USE:言葉の使い方(文法の正確性、ボキャブラリーの豊富さなど)
・TOPIC DEVELOPMENT:話している内容の質(論理性、一貫性、具体性など)
英語を正しく発音できれば聞き取り(リスニング)もできる
リスニングが苦手な方のほとんどはスピーキングも苦手です。なぜなら、自分が発音できない音は聞き取れない(認識できない)からです。
また、リスニングを勉強しようと思ってシャドーイング(音声に合わせて同じ内容を話すこと)をしても、同じように発音ができないため、上手く音声についていくこともできません。
一見遠回りのようですが、リスニング力を上げるためには、まず自分が発音できるようになることが大切です。
TOEFL対策で発音矯正するためのおすすめ参考書
『英語耳』ってどんな本?
「自分で発音できると聞き取れるようになる」というコンセプト通りの参考書が『英語耳』というテキストです。
こちらは全ての母音・子音を一つずつ別々に練習することで、全てマスターすることができます。
たとえば、THの音やRの音を単独で出せますか?できなければ英語の発音基礎が身に付いていないということなので、本書で学ぶ効果が非常に高いと思います。
『英語耳』の学習方法・使い方
基本的には1つの音が見開き1ページで図解されているので、図と解説を軽く見たうえで、CDの音声を真似していくというプロセスになると思います。
とても地味なトレーニングですが「音声をただ真似すればいい」だけなので、変に頭を使う必要はありません。子供が親の言葉を真似するように、ただひたすら同じ音が出るように真似しましょう。
他の学習と違って教材もイヤホンもいらずにどこでも練習可能なので、筆者は道や車の中でよく練習していました。
『英語耳』で得られた効果
筆者は効果があるのか半信半疑で本書に取り組みました。「発音練習より問題演習や単語暗記の方が効率的なんじゃないか?」とも思っていました。
しかし、苦手なTHの音を集中して数日間練習したところ、自然な発音で「Thank you」「Think」を言えるようになってることに気が付きました。
一度効果を感じると学習が楽しくなり、他の音も順番にマスターしていきました。
発音を理解し自分ができるようになったことで、これまで「サンキュー」と聞こえていた音声が「Thank you」と聞こえるになり、リスニングがどんどん楽になっていきました。
英語学習は頭を使って取り組みがちですが、色々考えるよりもただ真似をしていくというのが近道だなと感じています。
まとめ:TOEFLスコアアップのためには発音矯正が重要
発音の改善はTOEFL対策にとても有効ですし、その後の留学や仕事でも大変役に立ちます。発音が悪いと正しい文章を話していても相手に伝わらず、辛い思いをしてしまいます。
英語学習の早い段階で発音学習をすることで、その後の学習効率が高まりますので、早めに試してみてはいかがでしょうか。
また、自分の発音が正しいかを確認したり、学んだ発音を繰り返しアウトプットしていくことも大切です。そのためにはオンライン英会話を利用するのが有効ですが、以下の記事でおすすめのオンライン英会話を紹介していますので、是非参考にしてみてください。