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【TOEFLスピーキング対策】オンライン英会話の活用方法等を解説

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多くの日本人にとってTOEFLのスピーキングは鬼門になります。

「何を話せば良いかわからない」「言いたいことをすぐに英語に変換できない」といった状態になり、あたふたしている間に時間切れといった事態に陥る方も多いでしょう。

スピーキングの対策はテンプレ活用やエピソード蓄積、発音矯正やタイムマネジメントなど多岐に渡りますが、中でもオススメなのがオンライン英会話の活用です。

私は受験生時代にオンライン英会話を活用して短期間でスピーキングのスコアアップを達成しました(14点→22点)。凄く高いスコアではないですが、英語力ゼロの純ドメにしては短期間で大きく伸ばせたため、オンライン英会話をどう活用してスコアアップに繋げたのかをご紹介したいと思います。

また、発音矯正やテンプレートの活用についてもご紹介していきます。

<この記事の対象者>
・TOEFL対策としてオンライン英会話スクールを検討している方
・TOEFLのスピーキング対策の全体像を把握したい方
・オンライン英会話がどうTOEFLに役立つのか知りたい方

TOEFLスピーキング対策

評価基準について

TOEFLのスピーキングでは以下のような採点基準がありますので確認しておきましょう。

<スピーキング採点項目>
TOEFL公式サイトに記載されている通り、以下4項目で構成されています。

GENERAL DESCRIPTION:質問に適切に答えているか、回答は知的かなど
DELIVERY:話し方(発音、イントネーション、声の聞き取りやすさなど)
LANGUAGE USE:言葉の使い方(文法の正確性、ボキャブラリーの豊富さなど)
TOPIC DEVELOPMENT:話している内容の質(論理性、一貫性、具体性など)

発音について

日本語と英語は発音が大きくことなるため、日本人にとっては非常に難しい部分です。また、いくら正しい英文で話していても発音が間違っていると全く伝わりません

発音の練習をするためには、そもそも英語がどのような音で構成されているのかという仕組みを理解しなければいけません。

仕組みを理解してから練習するのとそうでないのではその後の成長速度が大きく変わります。

以下の本では、英語の母音と子音の全てを一音ずつ解説(音声付き)されているので、発音が苦手な方は音声を聞きながら練習すると良いでしょう。

詳しい練習方法は本書に記載されていますが、単純な分かなり地味な作業になります。しかし、我慢して繰り返せば確実に効果がありますので試す価値アリです。

松澤喜好 (著) アスキー・メディアワークス; 第2版;改訂・新CD版 (2010/8/12)

すぐに英文が思いつかない場合

「話す内容は思いつくけど、英語でどう表現すればいいかわからない」という方は英語を瞬時に英文にする力(英作文力)が不足しています。

まずは、日本語を英語に変換する回路を頭の中に作る必要があり、そのためには簡単な日本語を英文に直すトレーニングを反復するのが有効です。

以下の本はTOEFLに限らず、英会話の定番の一冊です。簡単そうに見えてほとんどの日本人が出来ませんので、まずは本書でトレーニングをするのがおすすめです。

なお、具体的な活用方法は以下の記事で詳しく紹介しています。

英語表現・言い回しのストックが足りない場合

英語には直訳できない独特の言い回しがたくさんあります。そういったフレーズは知らないとどうにもならないため、きちんと覚えていく必要があります。

リクルートが提供しているスタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)では隙間時間を利用してフレーズを学ぶことができ、音声の確認やクイズ機能も付いています。

スマホで暇な時間にさっと学習したい人におススメです。

アウトプット不足の場合

上記の「発音矯正」「英作文のトレーニング」を行うことで、英会話の基礎は理解することができます。しかし、その理解したことを実践で使えるレベルにするためには、アウトプットの場が必要です。

本を読んで理解することはとても大切ですが、アウトプットをしない限りいつまでも使えるようにはなりません

また、アウトプットに対してフィードバックを受けることも大切なので、一人で壁に向かって話すよりも、実際に人と話す方が効率的です。

そして、アウトプットの場としてはオンライン英会話が最も手軽で安価な方法だと思います。

オンライン英会話が有効な7つの理由

オンライン英会話がTOEFL対策に有効である主な理由を7つ紹介します。

①フィードバックが得られる(発音、イントネーション、内容)

リーディングやリスニングと違い、スピーキングは正解がわかりません。自分で「良い回答ができた」と思っていても、本当にそれが良い回答なのかは不明です。

具体的には発音・リズムは正しいのか」「コンテンツは十分に具体的か」「論理構成は妥当か」といったことを、自分で客観的に判断することは困難です(それができるなら既に高得点を取っているはずです)。

TOEFL対策の予備校・塾などに行けばこうしたフィードバックは受けられますが、「回数・タイミングが限られる」「高額である」「多くの場合講師はネイティブではない」ため、効果を十分に得ることは難しいです。

オンライン英会話では、「安価で」「いつでも」「ネイティブから」フィードバックを受けられます

②ネイティブの表現・言い回しを身に付けられる

TOEFLは主に英語圏で使用される「自然な英語」が求められます。日本語を無理に英語に翻訳したような表現は、文法上正しい表現だったとしても「実際に現地で使用されていない表現」の可能性が高いです。

英語は「正しい」「正しくない」ではなく、「自然」「不自然」で評価されます。英語の表現は自分の頭で考えるのではなく、ネイティブが使っている表現を真似すべきです。

講師に対して「あなただったらどう答える?」と聞き、その表現・言い回しをメモして覚えましょう。そうすることで「自然な英語」で話せる「自分のエピソード」が蓄積されていきます。

これを行わないと、いつまで経っても「不自然でわかりにくい英語の人」という枠から抜け出せませんし、スピーキングのスコアも伸びません。

③モチベーションが維持される

TOEFLスピーキングの学習で一番むずかしいのがモチベーションの維持です。

レーディングやリスニングのように定量的に自分の成長を計ることも難しいですし、学習の効果も見えにくいためです。

一人で練習していても「今の回答が良かったのか悪かったのか」もわからないため、高いモチベーションで勉強を継続するのがとてもむずかしいです。

講師からフィードバックを貰うことで、自分の成長も客観視できますし、実感もできるため、勉強を継続しやすくなります。

④本番を想定した練習ができる(タイムマネジメントにも有効)

TOEFLスピーキングでは回答をその場で考えて時間内に答えなければいけません。

しかし、自分一人で勉強をしていると、その時間制限を破ってしまいがちです。長い時間をかけて完璧な回答を考えたり、時間制限を無視して長く話したりしてしまいます。

本番では一発勝負なのに練習では時間をかけていると、いつまで経っても本番でのパフォーマンスが上がりません。

本番と同じ環境を想定して練習をしなければ成果は上がりませんので、講師からその場で問題を出して貰い、時間も厳しく図って貰って、練習するのが最も早い方法です。

⑤人前で英語を話すことに慣れる

多くの日本人は「英語を話すのが恥ずかしい」と感じます。試験当日も周りの受験生に英語を聞かれるのが恥ずかしくて小声でボソボソ回答してしまう受験生が多くいます。

しかし、上述したようにスピーキングの採点項目には「Delivery(話し方)」があるため、聞き取りにくい時点で高得点は取れません。

そもそもアメリカ人は「大きな声でハッキリと話す」のが当たり前なので、「小声でボソボソと話す」人に慣れておらず、こちらが思っている以上に理解されません。

「堂々と自信満々に話す」だけでもスコアは確実に上がりますし、実際に海外に行った時も相手に伝わるようになります。

そのためには、まずは英語を人前で話すことに慣れるのが先決です。オンライン英会話でこの慣れを身に着けることで、いつでも堂々と(日本語を話す時以上に)英語を話せるようになりましょう。

⑥リスニング力のアップにも有効

本番の試験でも質問を「聞いた」あとに回答をすることになります。そもそも質問を理解できなければ回答することもできません。

本番で流れる英語はナレーターによって録音されたものなので、非常にクリアでシンプルな英語です。

オンライン英会話では講師がその場で読み上げるため、本番に比べると聞き取りにくいですが、それに慣れておくと本番がとても楽に感じます。

⑦ライティングの添削も可能

意外な使い方ですが、ライティングのスコアをアップさせた人に聞くと、オンライン英会話でライティングの添削をして貰っていたという人が多くいます。

事前に作成した自分のエッセイ(主にインディペンデントタスク)を講師にその場で添削して貰い、フィードバックを貰うという手法です。

自分のエピソードが自然で完璧な内容に仕上がるので必ずやるべきです。本番でも同じエピソードを使い回せるケースも多いですし、そこで覚えた自然な英語の表現は別のエピソードでも活きてきます。

TOEFLにおすすめのオンライン英会話については以下の記事で紹介しています。

テンプレートの活用について

TOEFLスピーキングはテンプレートで対応できる問題が減ってきています。2015年頃まではテンプレートを使って高得点を出すことができましたが、現在は効果が減ってきています。

テンプレートに拘るよりは、英語の実力を高める正攻法の方が結果的に時間の節約になるでしょう。

オンライン英会話を利用する時のポイント

オンライン英会話は主にスピーキングとライティングの対策に役立ちます。後述するオンライン英会話では、講師にリクエストすれば以下の対策を行ってくれますので是非試してみてください。

スピーキング対策

以下のポイントに沿って講師にリクエストし、できる限り多くの問題に取り組んでください。終了後には自分のエピソードを何度か口に出して時間内で読み上げられるようにすると本番でも使えるエピソードになります。

<リクエスト時のポイント>
・TOEFLスピーキングのサンプル問題が用意されているサイトを送る
(例)https://www.bestmytest.com/blog/toefl/new-toefl-speaking-topics-2018
・講師側でランダムに問題を選んで読み上げて貰う
・時間を図って貰う(本番と同じシンキングタイム、回答)
・TOEFLの採点基準に沿ってフィードバックを貰う
 https://www.ets.org/s/toefl/pdf/toefl_speaking_rubrics.pdf
・自分が回答したエピソードを自然な英語で言い直して貰う(見返せるようにチャット機能でタイプして貰う)

ライティング対策

スピーキング同様に、以下のポイントに沿って講師にリクエストし、できる限り多くの問題に取り組んでください。レッスン後に自分でもう一度イチからタイピングすることで、正しい表現が身に付きます。

<リクエスト時のポイント>
・事前に作成した自分のエッセイを講師に送る
・TOEFLの採点基準に沿ってフィードバックを貰う
 https://www.ets.org/s/toefl/pdf/toefl_writing_rubrics.pdf
・自分のエピソードを自然な英語で書き直して貰う